米国債:10年債上昇、利回り3%に値ごろ感-30年債も高い(2)

米国債相場は上昇。午後に入って 財務省が実施した10年債入札(発行額180億ドル)で、最高落札利回 りが3%を超えたのが買いを誘った。財務省は今週、計630億ドルの 国債入札を実施する。

10年債利回りは前日比8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイ ント)下げて2.92%。10年債の入札結果によると、最高落札利回りは

3.043%と、過去4カ月間での最高を記録した。30年債利回りは6bp 下げて3.66%だった。利回りは一時、11月25日以来の高水準となる

3.7622%まで上昇した。財務省は12日、30年債入札(110億ドル)を 実施する。

モルガン・スタンレーの米国債・機関債チーフストラテジスト、 ジョージ・ゴンキャルベス氏は「入札後の市場の強さを測ると、利回り が3%超まで押し上げられた事実は、明らかに10年債の投資妙味を高 めた。3%の利回りは10年債にとって突破の困難な水準になりつつあ る」と語った。

米政府は景気回復を促し、過去最大規模の財政赤字に対応するた め、前例にない規模の借り入れを余儀なくされている。ゴールドマン・ サックス・グループは、今年の米国債発行額は前年比ほぼ3倍の2兆 5000億ドルに達すると予想している。

米国債の投資妙味

長期債の利回りは、ドルの借り入れコストが上昇しているにもか かわらず低下した。世界的なリセッション(景気後退)が深刻化してい るほか、中央銀行が金融機関支援措置を講じているにもかかわらず政府 救済を求める金融機関が絶えないのが背景だ。

英国銀行協会(BBA)によると、3カ月物LIBOR(ロンド ン銀行間取引金利)は1.33%と、1月8日以来の高水準付近で推移し た。3カ月物LIBORとオーバーナイト・インデックス・スワップ (翌日物無担保コールレートと固定金利を交換する金利、OIS)のス プレッド(利回り格差)は1月9日以来の最大に拡大した。

ドル建て3カ月物LIBORと同年限の米財務省証券利回りとの 格差である「TEDスプレッド」は110bpに拡大。2月10日の時点 では91bpだった。2002年から2006年まで同スプレッドは平均0.27 ポイントだった。

ホイジントン・インベストメント・マネジメントのチーフエコノ ミスト、レーシー・ハント氏は「この環境ではまだ、米国債が一番の投 資先だ。ボラティリティーへの準備ができている投資家はこの先数年間、 米国債投資で大きく報われるだろう」とコメントした。

10年債入札

この日入札があった10年債は、前回発行の10年債と銘柄統合さ れる。

投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.14倍と、前回(2月11 日)の2.21倍を下回った。

外国中央銀行を含む間接応札が落札全体に占める割合は23.9%で 前回の37.8%から低下した。プライマリーディーラー(政府証券公認 ディーラー)の同割合は73%、前回は60.4%だった。直接応札が落札 全体に占める割合は3.1%だった。

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