米金融債相場下落-保有者が銀行救済の次の犠牲者との懸念で

米銀大手シティグループとバンク・ オブ・アメリカ(BOA)の社債相場は下落している。米金融業界に 新たな政府支援が必要になれば、金融機関の社債保有者は損失を甘受 することを余儀なくされるとの懸念が背景にある。

米政府が金融支援にこれまで11兆6000億ドル(約1140兆円) を超える公的資金を投じたにもかかわらず、米金融債の相場は過去1 カ月間で7.8%下落し、利回りスプレッド(国債に対する上乗せ幅) は過去最高に達している。シティなど銀行の株主利益がほとんど消滅 し、議員が追加金融支援に難色を示すなか、保有債券を金利ないし額 面価格がより低い新発債と交換するよう求められる可能性があると、 アナリストらはみている。

PDRアドバイザーズのゲーリー・オースチン氏は「債券市場で は日々、不安が強まっている」と指摘した。

債券投資家が保有する社債の規模は米銀大手4行だけで1兆ドル を上回り、こうした投資家はこれまでのところほとんど打撃を受けて いないことから、魅力的な標的となっている。銀行の社債債務を圧縮 すれば自己資本比率の上昇につながるため、民主党のブラッドリー・ シャーマン下院議員(カリフォルニア州)をはじめとする米議員らは、 債券保有者も痛みを共有すべきだとの見方を示している。

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