田口さん家族、金元工作員と面会-「お母さん生きている」と励ます

金賢姫元北朝鮮工作員は11日、 1978年に北朝鮮に拉致された田口八重子さんの兄飯塚繁雄さん、長男 飯塚耕一郎さんと韓国・釜山市で90分間、面会した。田口さんは死亡 したとする北朝鮮側の主張とは異なり、金元工作員は2人に「お母さ ん生きていますよ」と語り掛けた。

韓国ケーブルテレビのニュース専門チャンネルYTNによれば、 金元工作員は希望を持つよう励ましながら、飯塚耕一郎さんを抱きし めた。

韓国の聨合ニュースによると、面会を終えた金元工作員は記者団 に対し、「1987年にわたしが聞いたところでは、田口さんはどこかへ 連れ去られたが、誰も場所は分からないとのことだった。田口さんは 死んだのではなく、どこかへ移ったのだと思った」などと話した。ま た、「田口さんは86年に結婚させられたという話も聞いた」と付け加 えた。

金元工作員は死者115人を出した87年の大韓航空機爆破事件の犯 人として、韓国の法廷で死刑判決を受けた後、特赦を受けた。金元工 作員は平壌で田口さんと生活し、日本語を習ったと述べている。

北朝鮮側は田口さんが22歳当時に拉致したことを認めていたが、 86年に自動車事故で死亡したと説明している。

この日の面会は、中曽根弘文外相が2月、ソウルで韓国の柳明桓・ 外交通商相と会談した際に要請し、実現した。

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