訂正:エプソン:今期純損失は過去最大の1000億円に-事業再編で特損

国内インクジェットプリンター最 大手のセイコーエプソンは11日、今期(2009年3月期)の連結純損 益予想を1000億円の赤字に下方修正した。赤字額は過去最大。従来予 想は40億円の赤字だった。採算改善に向けたリストラ費用などが響く。

電子デバイス部門のリストラによる特別損失662億円の追加計上 に加え、業績悪化に伴う繰り延べ税金資産取り崩しで法人税が270億 円増加する。売上高や営業利益は2月25日時点の予想と変更はない。

純損失予想の拡大に伴い期末配当予想も7円と、従来の19円から 大幅減額、年間配当予想を前期実績から6円少ない26円とした。減配 は初めて。2月からは取締役や業務執行役員の報酬も最大30%カット している。

同時に来期(10年3月期)から3年間の中期経営計画も発表。プ リンター、プロジェクター、水晶・センサーの3事業を成長分野、中小 型液晶ディスプレーと半導体を不採算分野に、それぞれ位置付けた上で 不況下でも利益確保が可能な体質を構築、長期的には15年度の株主資 本利益率(ROE)10%以上を目指す。

トヨコムを285円で完全子会社に

水晶・センサーでは、子会社エプソントヨコムを株式公開買い付け (TOB)で完全子会社化する。買い付け価格の1株285円は、11日 終値158円を大きく上回る。同日夕に会見した久保田健二常務は、リ ーマン・ショック以降急落している今の株価をTOBの基準とするのは 難しく、他の事例も参考に決めたと語った。買い付け代金は178億円 で、期間は12日から4月23日まで。

中小型液晶ディスプレーと半導体について報道担当の手塚淳氏は 11日午前、液晶パネル子会社エプソンイメージングデバイスの岐阜事 業所(岐阜県安八町)を9月までに閉鎖し、同パネルの生産は鳥取事業 所(鳥取市)に集約、半導体も富士見事業所(長野県富士見町)の生産 ラインを3年以内に閉鎖し、酒田事業所(山形県酒田市)に集めること を明らかにしていた。

久保田氏によると、電子デバイス部門のリストラで来期は110億 円の損失改善効果を想定。正社員の雇用には「基本的に手を付けること は考えていない」が、非正社員は削減対象になるという。非正社員は現 現在6000-7000人。12日には 碓井稔社長が記者会見して中計の詳細を 説明する。

エプソン株の終値は前日比81円(8.0%)高の1088円。

--共同取材 林純子 Editors: Kenzo Taniai,Takeshi Awaji

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