東京外為:ドルが対円で弱含み、株反発で逃避的な買い圧力後退

午前の東京外国為替市場ではドル が対円で弱含み。世界的な株価の反発で、これまで逃避通貨として選 好されていたドルへの買い圧力が弱まるとの見方が広がり、ドルの上 値を抑えた。

一方、朝方発表された日本の1月の機械受注は船舶・電力を除く 民需(コア機械受注)が前月比3.2%減、前年同月比39.5%減と大幅 な落ち込みとなった。日本経済の低迷ぶりがあらためて浮き彫りとな ったが、マイナス幅は事前予想の範囲内にとどまったため、円相場へ の影響は限られた。

ドル・円は1ドル=98円台後半でもみ合っていたが、徐々にドル 売りが優勢となり、一時、98円31銭までドルが下落している。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドのヘッド・オブFXス トラテジー・ジャパンの山本雅文氏は、株高を背景にリスク回避に伴 ったドル買い圧力が後退する格好になっていると指摘。また、日本の 経済指標については、既に悪い内容が続いているため、織り込みが進 んでいる感もあり、円売りにつながらず、ドル・円相場は「ドルの上 値が重くなっている」としている。

株反発でリスク許容度改善

10日の欧米株は急反発。シティグループが1-3月(第1四半期) は2007年以来で最良の業績になるとの見方を示したことを受け、金融 危機の最悪期は過ぎたとの思惑が強まった。

株高の流れは11日のアジア市場でも続いており、日経平均株価は 前日比4%高で午前の取引を終えている。

株高は投資家のリスク許容度の改善につながるとの見方から、外 国為替市場では逃避通貨としてのドル買いが弱まる傾向がある。また、 欧州通貨や資源国通貨の買い安心感にもつながり、「クロス円(ドル 以外の通貨の対円相場)を中心に底堅い動きが出てくる」(ブラウン・ ブラザーズ・ハリマン外国為替部・久保信明バイスプレジデント)。

こうしたなか、ユーロ・円は一時、1ユーロ=125円71銭までユ ーロ買い・円売りが進んだ。ただ、欧州景気の悪化懸念が根強いほか、 株式市場の先行きについては不透明感がくすぶっており、その後はユ ーロが伸び悩む展開となっている。

ユーロ・ドルも1ユーロ=1.2736ドルまでユーロが買われたが、 その後は1.2700ドル前後でのもみ合いに転じている。

--共同取材 三浦和美 Editor:Tetsuzo Ushiroyama,Norihiko Kosaka

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