リセッション深刻化でLIBORが上昇-銀行は現金の確保を優先

世界規模のリセッション(景気後 退)が深刻化し、各国中央銀行による金融システムてこ入れにもかか わらず、公的支援を求める銀行の増加に歯止めがかかっておらず、ド ル資金の調達コストが上昇している。

英国銀行協会(BBA)によれば、10日には3カ月物ドル建てロ ンドン銀行間取引金利(LIBOR)が1.33%と、1月8日以来の高 水準に上昇。1月14日に記録した年初来の最低水準(1.08%)を0.25 ポイント上回った。

世界の金融機関は2007年初め以降、ほぼ1兆2000億ドルに上る 資産評価損・貸倒損失を計上した。銀行が現金を手元に確保すること を優先し、政府が信用逼迫(ひっぱく)の解消に苦戦するなかで、短 期金利が上昇している。

バンコ・ポポラーレSCは10日、イタリアの銀行としては初めて 公的支援を申請。英住宅金融最大手ロイズ・バンキング・グループは 7日、英政府に過半数の株式を譲り渡し、公的管理下に入ることを明 らかにした。米国では今年これまでに銀行17行が破たんしている。

プリンシパル・グローバル・インベスターズの主任グローバル・ エコノミスト、ボブ・バウア氏は「市場に広がり始めているのは、『解 決策は政治的に不可能』『予算がかかり過ぎる』『解決策はないのか もしれない』といった見方だ」と指摘。LIBORの上昇は「そうし た懸念を反映する別の兆候にすぎない」と語った。

米政府は金融危機に対処するため、連邦債務の限度額を約10兆ド ルに引き上げた。欧州政府が打ち出した銀行支援の規模も1兆2000 億ユーロを上回っている。

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