大阪チタ:減産幅4割に拡大へ-ボーイング納期遅延、需給悪化で

大阪チタニウムテクノロジーズは、 航空機向けを中心とするチタン需要の急速な縮小に伴い、現在3割の減 産幅を4月から4割に拡大する。橘昌彰社長が9日、ブルームバーグ・ ニュースとの取材で話した。

同社は中期的なチタン需要拡大をにらみ昨年10月に年産能力を2万 4000トンから3万2000トンに拡大したばかりだが、その後の世界的な 景気後退により需要が急減。10-12月に1割、今年1-3月は3割の減 産に踏み切った。1月には、10月に予定していたチタンの能力増強投資 (年3万2000トンから4万1000トンへ)を2年延期すると発表した。

化学プラントや造船の熱交換器向けなどチタン需要は軒並み縮小し ているが、なかでもチタン使用量が従来の航空機より3倍程度多い新型 機ボーイング787の納期が相次いで延期されたのが響く。

ボーイング787の量産開始をにらみ、米国のチタン加工メーカー に既に相当量の在庫もあるため、「少なくとも今後半年間チタン需要に 伸びは期待できない。2010年度前半までは相当厳しい」(橘社長)とみ ている。航空機向けなど主力の輸出品価格が、09年(暦年ベース)は前 年比10%の下落で決着した。

世界のチタン市場は02年以降5年間年率16%の成長が続き、「08 年は生産能力ベースで14万-15万トン程度まで増えた。09年は4割程 度減る。2010年後半から、ボーイング787向けや原子力発電の熱交換 器向け需要がけん引する格好で需要が底打ちする」(橘社長)と予想し ている。

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