日本株:高値圏もみ合い、米金融不安後退で輸出や保険中心買われる

午前半ばの東京株式相場は、日経 平均株価がこの日の高値圏となる7300円付近でもみ合い。米シティグ ループの足元業績の好転を受けて金融不安が後退しているほか、政策発 動への期待も相場の押し上げ要因となっている。

米景気や金融動向の影響を受けやすい輸出関連株や金融株中心に幅 広く買われており、東証1部の業種別上昇率の首位は保険、上位には不 動産や証券・商品先物取引、銀行も並ぶ。個別では、三菱UFJフィナ ンシャル・グループが日中としては1カ月半ぶりの上昇率を記録、T& Dホールディングスは大幅続伸し、トヨタ自動車は4日ぶりの反発。

東洋証券の児玉克彦シニア・ストラテジストは、米シティの業績動 向について「相場の明るい材料だ」と評価。その上で、日本政府が株価 を強く意識しており、「大型景気対策や株価対策なども控えていること から、日経平均7000円は強い下値抵抗帯になる可能性がある」と指摘 している。

午前10時29分時点の日経平均株価は前日比274円13銭 (3.9%)高の7329円11銭、TOPIXは22.16ポイント(3.2%) 高の725.66。東証1部の売買高は概算で6億9004万株。

11日付の日本経済新聞朝刊は、政府が10日、企業の資金繰り支援 など危機対応に向けた基金を創設する検討に入り、株価対策として新基 金で市場から株式を買い上げる案も浮上していると報じた。

米シティ、国内機械受注

米シティグループのビクラム・パンディット最高経営責任者(CE O)は社内向け電子メールで、1-2月の業績が黒字だったことを明ら かにし、10日の同社株は38%高と急伸した。「政府の公的支援が業績 を立ち直らせるきっかけとなった可能性がある」(東洋証の児玉氏)と の見方が出ている。

一方、朝方発表された1月の機械受注は前月比3.2%減とブルーム バーグの事前調査(4.8%減)ほど悪化しなかった。「相場へのネガテ ィブインパクトはなかった」(コスモ証券営業サポート部の清水三津雄 副部長)ことも、市場参加者の不安心理を和らげている。

東芝やマルニチHが急伸、東洋水は大幅安

東証1部の値上がり銘柄数は1360、値下がり銘柄数は227。個別 銘柄では、2010年3月期の連結営業損益が1000億円の黒字になる公 算が大きい、と11日付の日経新聞朝刊が報じた東芝が急伸し、未定と していた期末配当を20円にすると発表したJFEホールディングスは 大幅高。一部企業の経営統合に伴う日経平均株価採用銘柄の見直しで、 新規に採用されるマルハニチロホールディングス、クレディ・スイス証 券が10年度から利益成長が加速するとして格上げした日揮は急騰。

半面、市場予想で日経平均採用が期待されていた東洋水産は、失望 の動きから大幅安。東京地裁に会社更生法の適用を申請したパシフィッ クホールディングスは売り気配値を切り下げ、同社がスポンサーの日本 コマーシャル投資法人と日本レジデンシャル投資法人も急落。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE