ヘッジファンドのポールソン、英ロイズなど空売りで420億円の利益か

資産家ジョン・ポールソン氏率い るヘッジファンドのポールソン社は昨年9月以降、英銀大手ロイズ・バ ンキング・グループとHBOSの株式を空売りし、3億1100万ポンド (約420億円)の利益を上げた可能性がある。これにより、同社によ る英銀行株の空売りの利益は合計6億600万ポンドに上ったもようだ。

ポールソンが当局に届け出た日の株価とポジションを基にすると、 同社は昨年9月にロイズとHBOSの空売りで約3億6700万ポンド相 当のポジションを取っていた。このポジションは、両行の統合と政府 の出資による希薄化後で、ロイズの株式の0.79%(1億2910万株)に 相当する。3月9日にはこのポジションの評価額は約5600万ポンドと なり、報告基準を下回る水準に達した。

ロイズは今月7日、資産保証の見返りに英政府に経営権を譲渡し た。ポールソンが最初にロイズの空売りポジションを開示して以来、ロ イズの株価は82%下落。ポールソンは英銀ロイヤル・バンク・オブ・ スコットランド(RBS)の空売りを1月に手じまいし、少なくとも2 億9500万ポンドの利益を上げた。

フォックス・ピット・ケルトンの金融アナリスト、レイ・グッド ウィン氏は「ポールソンの相場の読みは正しかった」と述べ、「同社は 一段の下落余地は限定的だと判断している。このポジションを今後維持 しても大きなメリットはない」と指摘した。

ロイズの株価は9日、43.7ペンスで終了。ポールソンの空売りポ ジションがピークを付けた昨年9月23日に比べると82%安い水準。ポ ールソンの広報担当のアーメル・レスリー氏はコメントを控えた。

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