S&Pとフィッチ、メキシコのセメックスを格下げ-起債中止で

米格付け会社スタンダード・ア ンド・プアーズ(S&P)はメキシコのセメントメーカー、セメック スの格付けを5段階引き下げた。セメックスが起債計画を中止したほ か、銀行団との債務再交渉を目指していると発表したことを受けた措 置。フィッチ・レーティングスも同社を3段階の格下げとした。

S&Pはセメックスの長期外貨建て格付けを従来の「BB+」か ら「B-」と、投資適格級を6段階下回る水準に引き下げた。フィッ チは同社の外貨建ておよび自国通貨建ての長期発行体デフォルト格付 け(IDR)について、いずれも「BB」から「B」に引き下げた。 新たな格付けは投資適格級を5段階下回る。S&Pとフィッチはとも に、一段の格下げの可能性を示唆している。

S&Pは発表資料で、格下げについて、「2009年に期限を迎え る銀行融資の借り換えに関する懸念を反映したものだ」と指摘。「資 産価格の低下に加え、世界の信用市場が事実上の凍結状態に陥ってい ることが、同社の債務借り換えや資産売却を妨げる恐れがあると引き 続き懸念している」と説明した。

セメックスは借り入れコスト上昇で、5億ドル(約490億円)相 当の外貨建て債券の起債計画の中止を余儀なくされ、約145億ドルの 銀行融資の再交渉を目指して協議を行っている。世界的な信用危機の 影響で、同社は07年に実施したオーストラリアの建設資材メーカー、 リンカー・グループの142億ドル規模の買収費用の支払いに充てて いた短期融資の借り換えに支障が出ている。

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