東京外為:円が上値の重い展開か、機械受注下振れなら売り先行も

きょうの東京外国為替市場では円 の上値が重い展開が見込まれる。この日は国内で1月の機械受注が発 表される予定で、予想以上の落ち込みとなれば、景気後退の深刻化が 改めて意識され、円売りが先行する場面も予想される。

また、株価動向にも注目。前日には米国株が急反発しており、日 本株やアジア株も上昇すれば、投資家のリスク許容度が改善するとの 見方から欧州通貨買いや資源国通貨買いに安心感が広がり、クロス円 (ドル以外の通貨の対円相場)主導で円安が進む可能性もある。

早朝の取引ではドル・円相場が1ドル=98円台後半で推移。海外 時間には一時、97円90銭まで円が買われる場面も見られたが、米国 株の上昇を背景にクロス円中心に円売りが強まるなか、ドル・円も切 り返し、米国時間終盤には99円ちょうど付近まで値を戻した。

ユーロ・円相場は1ユーロ=125円台前半。海外時間には約2週 間ぶりのユーロ高・円安水準となる126円5銭を付けている。

機械受注は大幅減へ

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査によれば、 1月の機械受注は国内民間設備投資の先行指標である船舶・電力を除 く民需(コア機械受注)が前月比で4.8%減、前年同月比では40%の 大幅減少が見込まれている。

日本の景気悪化については、かなり織り込まれた可能性もあるが、 機械受注は振れが大きいだけに、予想を上回るマイナス幅となった場 合には日本経済の先行き懸念から一時的に円売りが強まる場面も予想 される。

米国株が急反発

10日の米株式相場は急反発。シティグループが1-3月(第1四 半期)は2007年以来で最良の業績になるとの見方を示したことを受け、 金融危機の最悪期は過ぎたとの思惑が強まった。

株価の上昇を背景に、外国為替市場では欧州通貨や資源国通貨を 買い戻す動きが活発となり、ユーロは対ドルでも一時、2週間ぶり高 値となる1ユーロ=1.2822ドルまで上昇。しかし、欧州景気の先行き 懸念も根強いなか、その後は1.26ドル台前半まで反落し、11日早朝 にかけては1.2700ドル付近で取引されている。

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