シティCEO:今四半期業績は07年以来で「最良」-株価38%高(4)

米銀大手シティグループのビクラ ム・パンディット最高経営責任者(CEO)は、今年第1四半期(1- 3月)の業績は現在のところ、同行が最後に利益を計上した2007年以 来で最良だったとの見解を示した。これを受けてシティの株価は38% 急伸し、他の金融株の上昇を牽引した。

ブルームバーグが入手した社内用のメモによると、パンディット 氏は、「09年に入ってからの事業の力強さを非常に心強く思ってい る」とし、「今年最初の2カ月は黒字で、今四半期の業績はこれまでの ところ、07年第3四半期以来で最良だ」としている。

シティは07年7-9月期の21億ドルの黒字を最後に、5四半期 連続で赤字を計上。累積赤字は375億ドルを超えた。3回にわたり政 府救済を受け、株価は5日に初めて1ドルを割り込んだ。

同氏はまた、同行の株価に「失望」しているとして、現在の株価 は資本力や潜在的な収益力を反映していないと主張した。同氏は、「現 在の株価と、当行およびその財務力に対する間違った見方が広く受け入 れられていることに不満だ」と述べている。同CEOによれば、1、2 月は公表済みの評価損を含めないベースで190億ドル(約1兆9000億 円)の収入があったという。

10日のニューヨーク株式市場で、シティの株価は前日比40セン ト上昇し、1.45ドルで終了。これまでの1年間では93%の下落。同社 の株式時価総額はダウ工業株30種平均の構成銘柄の中では最小の約79 億ドルとなっている。

バンク・オブ・アメリカやモルガン・スタンレー、ゴールドマン・ サックス・グループなどからも今年初めの業績について明るい発言が聞 かれている。ロッチデール・セキュリティーズのアナリスト、リチャー ド・ボーブ氏は「トレーディングという観点からは、多くの金融機関に とって今四半期は良い四半期になるだろう。環境は劇的に変わった」と して、競合他社の減少や価格上昇などを挙げた。

パンディットCEOはまた、政府が計画に沿って保有する優先株を 普通株に転換した後は、有形資産と普通株の比率で見た自己資本比率で シティは米国一になると指摘した。

米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ、オンライン版)は 10日、米当局がシティをさらに支える方法を検討していると報じた。 この計画はただ、「非常時対策」と位置付けられ、事態が急激に悪化す ると当局が想定しているわけではないと付け加えた。

パンディットCEOのメモによると、預金は「比較的、安定」して いる。また、同行は米連邦準備制度理事会(FRB)の銀行資本査定よ りも厳格な基準で独自の査定を実施し、資本力に「自信がある」という。 2月末までの1年間のコストも81億ドルと目標以上に抑制した。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリストの予想平均では、 シティの今四半期は1株当たり32セントの赤字とされている。ボーブ 氏は黒字の可能性もあるとの見方を示した。

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