米GE、時価会計による情報開示拡充が急務-年初来で株価54%下落

米多角経営企業ゼネラル・エレク トリック(GE)は十数年にわたり、不動産やビジネス・ローンの評価 額開示を容易に回避することができたが、もうそのやり方は通用しない。

GEの株価はニューヨーク証券取引所で1月2日以降、54%下落 した。金融部門に関する情報開示が時価会計主義に基づいていなければ、 株主がもはやGEの言うことを受け入れようとしなくなっているのが主 な理由だ。

ジェット機エンジンやタービンの製造で最大手のGEは先週、金 融部門GEキャピタルの資産のうち2%は時価評価されていると株主に 伝えた。クレジットサイツ社によると、残る6240億ドル(約61兆 4000億円)の資産は多くの場合、GEが数年前に評価した水準のまま だという。

リサーチ・アフィリエーツ(運用資産300億ドル)の創業者、ロ バート・アーノット氏は「98%が不透明で、2%が明確にされている ということ自体が、投資家を神経質にさせるだろう」と述べ、「残り 98%の評価を明確にすることが重要だ」と指摘した。リサーチ・アフ ィリエーツは昨年12月末時点でGE株48万1201株を保有していた。

GEの株式時価総額は一時6000億ドルに近づき世界最大となった が、このところの株価急落で783億ドルに縮小した。先週には株価が 1991年以来初めて、同社製の電球の価格(6ドル)を下回った。GE の株価は9日、5%上昇し7.41ドルで終了した。

同者広報担当のラッセル・ウィルカーソン氏は電子メールで質問 に答え、情報開示と透明性の改善に向けて「努力する必要性と機会があ ると当社は認識している」と説明した。GEは今月19日に金融部門の 事業に関して、投資家やアナリストと5時間にわたる会議を開く予定。 同社はGAAP(一般に公正妥当と認められた会計原則)に従っており、 GAAPは全資産を時価で評価することを義務付けておらず、実際には 多くの場合、時価評価を禁止しているとウィルカーソン氏は指摘した。

GEは金融部門で今年50億ドルの利益を見込むが、これはブルー ムバーグがまとめたアナリスト予想を上回る。ゴールドマン・サック ス・グループのアナリスト、テリー・ダーリング氏は、金融部門は商業 用不動産関連や東欧関連の融資の貸し倒れが響き、今年は収支がとんと んになると予想している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE