Fリテイリ:ユニクロの半額ブランドで攻勢、ジーンズ990円(2)

カジュアル衣料ブランド「ユニク ロ」を手掛けるファーストリテイリングは10日、傘下のGOV(ジー オーヴィ)リテイリング(東京・千代田)が展開する低価格カジュアル ウエアブランド「g.u(ジーユー)」の戦略を発表した。

全国56店(2009年1月現在)の店舗数を4月までに73店、13年 8月期には約200店まで拡大、990円のジーンズなど低価格商品を投入 し、今期(09年8月期)予想比で6倍超の売上高500億円を計画する。

景気低迷が深刻化するなか、顧客が価格に敏感なことから、低価格 を積極的に打ち出す。従来のジーユーの価格はユニクロの3分の2程度 だったが、今後は半値以下に設定する。まずは主力商品のジーンズを 990円で売り出し、年間50万本を目指す。ユニクロと提携している企 業のカンボジア工場で縫製し、計画的に素材を調達するなどしてコスト を抑える。

低価格でも販売数量アップで利益確保

会見したFリテイリの柳井正会長兼社長は「ジーンズで990円はお そらく市場最低価格で、プロパー(通常)価格としては初ではないか。 ジーンズ以外にも圧倒的に安い商品を出していく」と説明。低価格でも 販売数量が見込めるため、売上高の10-15%の利益は確保できるとみ ており、できるだけ早い段階での営業黒字転換を目指す。

さらに、柳井会長は「カジュアル衣料市場ではユニクロでかなりの シェア(市場占有率)をとっているが、ファッション市場全体でみれば 10%にも満たない。世界的に見たら1%にも満たないのではないか。 ユニクロ以外での市場に出ていくことでシェアを高めたい」と意気込み を示した。

ジーユーは06年10月に千葉県市川市に1号店をオープンしたが、 「知名度がなく、自信のある商品がなかった」(柳井会長)ことから、 思うように展開が進んでいなかった。ここにきて消費者の価格志向が強 まっていることもあり、積極展開に踏み切る。

柳井会長は、ユニクロとのすみ分けについては「本当にいい品質の ものはユニクロで、まあまあのものはジーユーで買ってもらいたい」と 話し、今後のブランド戦略に関しては「高価格帯、低価格帯の両方に出 て行くことで世界市場でのシェアを高めていきたい」と述べた。

GOVリテイリングはジーユー、靴専門店「フットパーク」を展開 するワンゾーンと婦人靴中心のビューカンパニーの3社が昨年9月に統 合して誕生した会社。

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