メディネト株がストップ高、がんワクチン開発を期待-熊本大から特許

免疫細胞療法の普及を図るメディ ネットの株価が午後の取引で急騰し、ストップ高となる前日比1000円 (15%)高の7500円まで上げた。熊本大学やくまもとテクノ産業財団 からがん細胞特有のたんぱく質に由来する抗原ペプチドの特許権利を取 得、がんワクチンの開発などを加速化する計画が示され、将来的な収益 寄与を見込んだ買いが殺到した。

同社が同日午前11時30分に公表した報道資料によると、今回取 得した特許権利は「HSP105」由来の抗原ペプチド。HSP105はス トレスたんぱく質の一種で、大腸がんやすいがん、乳がん、食道がんな どで多くみられる。このため、HSP105の働きを押さえ込むことがで きれば、抗原特異的な免疫療法が可能になるという。

くまもとテクノ産業財団のホームページによると、熊本大の研究チ ームはHLAタイプ(白血球の型)別にDNAワクチンやペプチドワク チンを作製、抗原特異的ヘルパーT細胞や細胞傷害性T細胞(いわゆる 攻撃細胞)の誘導に成功した。試験管内でのマウス細胞を用いた研究で は強い抗腫瘍活性を実証している。

メディネット広報グループの小松浩昭氏によると、今回の権利取得 にかかわる費用は非公開。しかし、業績に与える影響は軽微という。H SP105抗原ペプチドについて、小松氏は「これまでの研究成果からみ て、がんワクチンになる可能性が高い」と指摘。今回の契約締結で、同 社が国立がんセンターと進めるHSP105抗原ペプチドのCTL療法 (細胞傷害性T細胞を使った治療法)の新技術開発を「促進できる」 (同氏)とした。

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