日本とアジア太平洋の社債保証コスト上昇、金融機関の損失拡大を懸念

10日のクレジット・デフォルト・ スワップ(CDS)市場で、アジア太平洋地域の社債保証コストが上昇 している。世界銀行が世界経済のマイナス成長予測を示し、金融機関が 損失拡大で打撃を受けるとの懸念が広がった。

バークレイズ・キャピタルのデータによれば、投資適格級の日本企 業50社の社債を基にしたマークイットiTraxx日本指数のスプレ ッドは日本時間午前10時21分現在、22.5ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇の552.5bp。CMAデータビジョンによると、 日本指数のスプレッドは2月17日に554bpの過去最高を記録した。

シティグループのデータによれば、オーストラリア企業25社の社 債に連動するマークイットiTraxx豪州指数のスプレッドは、シド ニー時間午後零時5分(日本時間午前10時5分)時点で7.5bp上昇 の450bpで過去最高。

ICAPによると、50の投資適格級発行体で構成するマークイッ トiTraxxアジア(日本除く)指数のスプレッドは、香港時間午前 9時17分(日本時間同10時17分)時点で、2.5bp上昇の465bp。

米保険・投資会社バークシャー・ハサウェイを率いる資産家ウォー レン・バフェット氏は9日、米経済専門局CNBCに対し、米経済が 「がけから転落した」と発言。回復に向けた景気刺激策の結果、インフ レ率が1970年代より高くなる可能性があるとの見方を示した。

世銀は8日、世界経済が戦後初のマイナス成長になる可能性が高く、 世界貿易は過去80年間で最大の落ち込みになるとの見通しを示した。 世銀の予測は国際通貨基金(IMF)が1月に発表した成長率予想のプ ラス0.5%より悲観的。

CDSの指数は、デフォルト(債務不履行)に対して社債を保証す るコストの指標で、トレーダーは指数の推移から信用の質の変化を読み 取る。指数上昇は信用の質が劣化したとの認識、低下は信用の質が向上 したとの認識を示す。CDSスプレッド1bpは債務1000万ドルに対 する保証料1000ドルに相当する。

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