クミアイ化株が大幅続落、農薬堅調は直近株高に織り込む-野村格下げ

農薬を中心とした化学品の製造・ 販売を手掛けるクミアイ化学工業の株価が大幅に4日続落。農薬販売が 国内外で伸び、第1四半期(2008年11月-09年1月期)決算は、2 けたの増収営業増益となった。しかし、同社株のパフォーマンスは過去 3カ月でTOPIXを3割超上回り、堅調な収益は足元の株価に反映済 みと受け止められた。

一時は前日比8.4%安の293円まで下げ、投資家の短中期的な売 買コストを示す25日移動平均線(315円)を約3カ月ぶりに明確に下 回ってきている。

クミアイ化が9日発表した第1四半期の連結決算は、売上高が前年 同月比15%増の96億2600万円、営業利益は同22%増の2億9700万 円。農薬価格の改定で国内販売が伸びたほか、米国向け除草剤や欧州向 け園芸用殺菌剤の拡販も功を奏した。

野村証券金融経済研究所の岡崎優アナリストは、「不況下でも需要 が減少しない農薬事業の安定性が確認できた」(9日付の投資家向けリ ポート)と評価。一方、株価については、直近で相対的な強さが目立ち、 「大型新薬による利益成長がおおむね織り込まれた水準にある」といい、 投資判断を従来の「1(買い)」から「2(中立)」に引き下げた。

クミアイ化は、今期の後半以降に、水稲用除草剤「ピリミスルファ ン」、畑作用除草剤「ピロキサスルホン」といった新薬投入を予定して いる。岡崎氏は、「自社開発農薬の強化を進めており、『製剤メーカ ー』から『総合農薬メーカー』へと事業構造を転換することで、中期的 に高い利益成長が予想される」と見ている。

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