投資適格級失う「堕天使」企業予備軍、3月は1年半ぶり高水準-S&P

米格付け会社スタンダード・アン ド・プアーズ(S&P)によると、信用収縮や景気低迷を背景に、投資 適格級の格付けを失う可能性のある企業数は3月、1年半ぶりの高水準 に達した。この傾向は「今後も継続する可能性が高い」という。

S&Pのアナリスト、ダイアン・バザ氏(ニューヨーク在勤)らは 9日付リポートで、投資適格級から転落する「フォーリン・エンジェル (堕天使)」の予備軍は全世界で82社に上り、その債券発行額は全体 で2090億ドル以上に達すると指摘した。

3月は、先月更新した過去最高の75社を上回った。昨年は月平均 で47社だった。「堕天使」のリスクがある企業で最も発行額が大きい のは米学資ローン最大手のSLM(サリーメイ)で、格付けされた社債 の発行残高は339億ドル。

リポートは「今回の景気循環の山で積極的な借り入れを行っていた 企業は、経済状況が悪化すると格下げを受けやすくなる」とした上で、 景気低迷を受け、「『堕天使』企業は、景気の谷およびその前後で増え る」と分析している。

「堕天使」リスクがある企業を分野別でみると、水処理を除く公益 企業が最も多く、10社に上った。続いて消費財を扱う企業と銀行がそ れぞれ9社。メディア・娯楽と不動産が各6社だった。

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