日本株:輸出中心安い、景気低迷長期化による業績不安-7000円攻防

朝方の東京株式相場は小幅続落。 世界的な景気低迷が長期化するとの懸念から、企業業績への悪影響が不 安視されてトヨタ自動車など輸出関連株中心に安い。輸送用機器は、東 証業種別33指数で下落率首位。株価指数は日経平均株価で7000円、 TOPIXで700ポイントの節目を目前にした攻防となっている。

日興コーディアル証券の小柴俊一郎課長は、「銀行や通信、医薬品 などの時価総額上位銘柄に安値を更新する銘柄が続いている」とし、日 経平均株価が7000円を割り込むと、「テクニカル面からは6000円ま で一気に下がるリスクがある」との見方を示した。仮に日経平均株価が 7000円割れとなれば昨年10月28日以来で、TOPIXの700ポイン ト割れは1983年12月以来25年ぶりとなる。

午前9時21分時点の日経平均株価は前日比46円64銭(0.7%) 安の7039円39銭、TOPIXは6.49ポイント(0.9%)安の

704.04。東証1部の売買高は概算で2億1534万株。

海外市場は下落、下支え要因も

9日の米国株市場や欧州株市場は下落した。米保険・投資会社、バ ークシャー・ハサウェイを率いる資産家ウォーレン・バフェット氏は9 日、米経済専門局CNBCとのインタビューで、米経済は「がけから転 落した」と発言。米国民が恐怖心や混乱から購買行動を変えているとし、 リセッション(景気後退)を脱しても景気がすぐに回復することはない との見方を示した。

一方、外国為替市場では1月の日本の経常収支が13年ぶりに赤字 転落したことを受け、逃避通貨としての円需要が後退。円が対ドルや対 ユーロで下落し、円安による採算改善期待が輸出関連の下値を支えてい る。また、政府による株価対策への期待も下げ幅を限定させている。

クミアイ化が大幅安、国際帝石は堅調

東証1部の値上がり銘柄数は374、値下がり1064。業種別33指数 の騰落状況は、値上がり7、値下がり26。個別銘柄では、現在の株価 は大型新薬による利益成長を織り込んだとして、野村証券金融経済研究 所が格下げしたクミアイ化学工業が大幅安。10年1月期の連結経常利 益予想が前期比11%増のバルスは売り気配で始まった。

半面、東証1部売買代金上位ではファナックのほか、三井不動産、 住友不動産などが堅調。海外原油先物価格の上昇から、国際石油開発帝 石も高い。

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