東京外為:ドル底堅い、米景気見通し悪化でドルへの資金回帰観測

朝方の東京外国為替市場ではドル が底堅く推移している。米国経済が一段と悪化するとの見通しを背景 に、株価の下値警戒感がくすぶっており、投資家の資金がドルに回帰 する動きが意識されやすい。

ドイツ証券の深谷幸司シニア為替ストラテジストは、「株式市場 を見ても不透明感が強く、リスク回避の環境が変わらないなかで、い ろいろなポジションの解消により資金がドルに戻っているという流れ が続いている」と指摘。ドル・円相場は99円台後半にかけて国内輸出 企業のドル売りも見込まれるが、それでもドルがあまり下がらなけれ ば、海外時間に向けてじわじわとドルが買われる可能性があるとみて いる。

ドル・円相場は日本の経常赤字転落を背景とした円売りも相まっ て、前日の海外市場で一時1ドル=99円19銭と、2営業日ぶりに99円 台に乗せ、この日は99円ちょうどを挟んだ水準で推移している。

ユーロ・ドル相場は前日の取引で一時1ユーロ=1.2727ドルを付 けたあと、1.2556ドルまでドルが反発。東京市場では1.2600ドル前後 で取引されている。

米経済は「がけから転落」

前日の海外市場では、米バークシャー・ハサウェイを率いる有名 投資家のウォーレン・バフェット氏が、米経済は「がけから転落し た」と発言したことを受けて、景気の先行き懸念から米株が反落。外 為市場では、経済指標などの材料が乏しいなか、投資家のリスク許容 度低下見通しを背景としたドルへの資金回帰が連想される格好となっ た。

この日の米国時間には連邦準備制度理事会(FRB)のバーナン キ議長が、米銀監督システムの改革について講演する予定で、金融市 場や景気の先行き不安が高まるなか、発言の内容が注目されそうだ。

また、日本が13年ぶりの経常赤字に転落したことを背景に円売り 圧力が強まるなか、政局不安や国内指標の悪化を受けて日本からの資 金引き揚げが加速する可能性も警戒される。

東京時間日中には、1月の特定サービス産業動態統計調査や景気 動向指数、2月の工作機械受注などの指標が発表される。

--共同取材:小宮弘子 Editor:Tetsuzo Ushiroyama,Norihiko Kosaka

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