債券は堅調か、ダウ平均が12年ぶり安値更新-益出し売り警戒(2)

債券相場は堅調(利回りは低 下)な展開が予想される。9日の米国市場では、ダウ平均株価が約12 年ぶり安値を更新したことから、国内株価が軟調推移となれば、相場 の支えとなりそうだ。半面、株価が低迷しており、3月決算期末に向 けた債券での益出し売りが増えると警戒する見方も根強い。

日興シティグループ証券の佐野一彦チーフストラテジストは、ダ ウ平均の安値更新で、日経平均株価も昨年10月28日の取引時間中の 安値(6994円)を下回る可能性が高いと指摘。ただ、「期末を前にそ れが教科書的な債券の買い材料にはなりにくい。一方、益出しの売り も限定的なものにとどまっている」として、債券相場はもみ合いから 強含みとの見方を示した。

東京先物市場の中心限月3月物は、前日の通常取引終値138円 74銭付近で始まり、日中ベースでは138円60銭から138円90銭程 度のレンジで推移すると予想される。9日のロンドン市場で3月物は、 東京終値に比べて4銭安い138円70銭で引けた。清算値は138円71 銭。

週明け9日の米国株式相場は反落。ダウ平均は6547ドル5セン トと、1997年4月以来の安値を更新した。一方、米債相場は国債入札 を控えて小動き。米10年債利回りはほぼ横ばいの2.88%程度だった。

引き続き国内株動向が焦点となる。前日の日経平均株価の終値は、 昨年10月27日以来ほぼ4カ月半ぶりにバブル経済崩壊後の安値を更 新した。通常、株安は債券の買い材料だが、3月決算期末が接近する 中で、7000円の大台割れといった安値水準では、債券の益出し売りを 促す可能性が高い。また、株式保有株安による金融機関のリスク許容 度低下に伴う債券売りへの警戒感も出てくる。

9日の先物相場は堅調。朝方は売りが先行したが、次第に水準を 戻し、午後の取引終盤にかけて買いが増えると、一時は17銭高まで 上昇した。結局は10銭高の138円74銭で終了し、3月物の日中売買 高は1兆6407億円。

一方、先物市場では、3月物の最終売買日を11日に控えて、中 心限月交代に向けた6月物への乗り換えがさらに進むとみられ、3月 物はテクニカル要因で振れる可能性がある。

10年債利回りは1.2%台後半か

現物債市場で新発10年物の298回債利回りは、前日終値1.29% をやや下回って始まり、日中ベースでは1.2%台後半を中心とする取 引が見込まれる。

三菱UFJ証券の戸内修自シニア債券ストラテジストは、長期金 利はもみ合いになると予想する。「新規材料難のなか、限月交代や米 国債入札を控えて様子見気分が強まる」という。

日本相互証券によると、9日の現物債市場で、新発10年物の 299回債利回りは、前週末比変わらずの1.29%で取引を開始。いった んは1ベーシスポイント(bp)高い1.30%に上昇したが、そこでは買 いが入り、しばらく1.29%で推移した。3時過ぎに再び1.30%に上 昇したが、結局は1.29%で終えた。

一方、10年物国債の298回債利回りは、東京時間の前日午後3 時時点で、大和証券SMBC、日興シティグループ証券、みずほ証券、 三菱UFJ証券各社の平均値であるブルームバーグ公社債基準価格 (BBYF)によると1.29%だった。

--共同取材:池田祐美  Editor:Tetsuzo Ushiroyama, Saburo Funabiki

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