カナダ・ドル:04年9月以来の安値、景気悪化懸念でリスク回避の動き

9日の外国為替市場では、カナダ・ ドルが4カ月ぶりに1米ドル=1.30カナダ・ドルの節目を割り込み、 一時2004年9月以来の安値に下落した。世界経済の悪化懸念を背景 に、高リスク資産を売って米ドルを買う動きが優勢となった。

カナダ経済はエコノミスト予想よりも急激に景気が減速しており、 企業の人員削減は過去最多を記録。自動車や原材料の対米輸出も冷え 込んでいる。米国はカナダの輸出品の約8割を購入している。

RBCキャピタル・マーケッツのシニア通貨ストラテジスト、デ ービッド・ワット氏(トロント在勤)は、「国内経済の弱まりや世界的 な景気減速によるカナダ・ドルへの影響が注目されていることは明ら かだ」と述べ、「楽観論が急速に浮上しなければ、カナダ・ドルは売り の矢面に立たされる」と指摘した。

トロント時間午後4時47分(日本時間10日午前5時47分)現 在、カナダ・ドルは前週末比1%安の1米ドル=1.3006カナダ・ド ル(1カナダ・ドル=0.7689米ドル)。一時は1.3064カナダ・ドル と、04年9月2日の日中安値1.3088カナダ・ドル以来の水準に下落 した。今月6日は1.2871カナダ・ドルだった。

カナダ国債市場では、2年物国債(表面利率2.75%、2010年 12月償還)の利回りはほぼ変わらずの0.95%。価格は横ばいの

103.07カナダ・ドル。

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