ルービニ教授:S&P500は600以下に下落も-リセッション深刻化で

今回の金融危機を言い当てていた 米ニューヨーク大学スターン経営大学院のヌリエル・ルービニ教授は 9日、米国株の指標のS&P500種株価指数が今年、世界的なリセッ ション(景気後退)の深刻化を背景に600以下に下落する可能性が高 いとの見方を示した。

ルービニ教授の予想通りなら、S&P500種は先週末終値に比べ て12%下げることになる。同教授はS&P500種構成企業の今年の1 株利益予想を50ドルとし、株価収益率(PER)は12倍になると想 定している。

同教授は米カリフォルニア州で開かれたシカゴ・オプション取引 所(CBOE)主催のリスク管理会議でインタビューに応じ、「600 またはそれを割り込む水準に下落する公算が大きいというのが、わた しの描く主なシナリオだ」と述べ、「500に達する可能性は低いもの の、その可能性も一部ある」と付け加えた。

S&P500種は2009年初め以降、25%下落しており、9日は

676.53で終了。1年のスタートとしては過去最悪だ。08年は38%下 落し、1937年以来最大の下げを演じた。07年12月に始まった米国の リセッションに対応し、米連邦準備制度理事会(FRB)は事実上ゼ ロ金利を導入し、オバマ米大統領は議会の承認を得て7870億ドルの 景気対策法案を成立させた。

ルービニ教授は「財政・金融政策がすべて正しく行われたとして も、今年の終わりから来年にかけてはリセッションが続くだろう」と の見方を示し、「リセッションの電車は1年前に駅を出て、走り続け ている」と語った。

同教授はさらに、株式相場は「深刻な」リスクに依然として直面 しており、企業収益の落ち込みや世界経済の収縮加速、銀行の見通し 悪化などを背景に株価下落が続く可能性があると指摘。「予想より悪 いマクロ経済のニュースが相次いでいるため、株式相場には悪影響が 及ぶだろう」と述べ、「今後数カ月は多くの金融機関の経営破たんが 現実のものになるだろう」と予想した。

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