リースCPが0.3%台まで低下、企業の資金調達意欲は徐々に減退

企業が短期資金を調達するコマー シャルペーパー(CP)市場では、発行金利が比較的に高いリース会 社の年度末越え物でも0.3%台まで低下した。政府・日銀による企業金 融支援策の効果に加え、企業自体の資金調達意欲も徐々に減退してい るためだ。

最上位から2番目a-1格のリース2社が発行した3-4カ月物 は0.35%台と、前週末に比べて5-6ベーシスポイント(bp)低下し た。2月下旬は0.7%台後半で推移していたが、3月に入り0.60%ま で低下。前週は0.5%台後半から0.4%台前半まで水準を切り下げた。

リースCPの金利低下が加速している背景には、他の企業のCP 発行が減少している影響がある。市場関係者によると、3月に入って からの発行総額は償還額対比3割減の7000億円程度。この日も2000 億円程度の償還に対して発行は500億円程度にとどまった。

東短リサーチの関弘研究員は、「多くの企業が年度末の資金手当 てを早めに始めていたため、政府・日銀の政策対応が本格化するころ には7割程度が終っていた。すでにめどを付けた企業が多い様子で、 銀行借り入れの需要も弱まる方向だろう」という。

日銀が発表した貸出・資金吸収動向によると、2月の銀行貸出平 均残高は前年同月比3.8%増と、前月(同4.0%増)から伸びが鈍化し た。CP市場の機能回復により、同市場から銀行借り入れへのシフト が一服したためで、3月も資金需要は落ち着く方向とみられる。

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