2月街角景気:現状判断DIは2カ月連続改善-悪化テンポ鈍化(2)

スーパーや家電量販店の店長、ガソ リンスタンドの営業担当者など、景気の動きを肌で感じやすい職業に就 いている人の景気の現状判断は、2月に2カ月連続で改善した。消費者 の購買態度は依然慎重だが、円高などによる一部商品の価格低下や環境 対応車、住宅に対する購買意欲が見られたことなどが寄与した。

内閣府が9日発表した2月の景気ウオッチャー(街角景気)調査に よると、3カ月前と比べた景気の現状判断DIは19.4と1月の17.1を 上回った。ただし、DIは景気判断の分かれ目となる50を23カ月連続 で下回った。また、2-3カ月先の景気を示す先行き判断DIは26.5 と1月の22.1を上回った。ブルームバーグ・ニュースのエコノミスト調 査では、現状判断DIの予想中央値は17.3だった。

内閣府は同統計について「景気の現状は極めて厳しいものの、この ところ悪化のテンポが緩やかになっている」とし、06年9月以来初めて 判断を上方修正した。政府は2月の月例経済報告で、景気の現状は「急 速に悪化が続いており、厳しい状況にある」とし、5カ月連続で基調判 断を引き下げた。個人消費についても「緩やかに減少している」と2カ 月連続で引き下げ、初めて「減少」という表現を使った。

内閣府の丸山雅章政策統括官付参事官は記者説明で、「今月の結果 で下げ止まったかどうか分からない」とする一方、「加速的に悪くなる 状況ではない」と指摘した。全体としては現状、先行きとも厳しさは残 るものの、家計部門では、住宅や自動車の購入に関して政府の減税措置 を期待する声が多く聞かれた一方で、企業部門では一部、先行きの在庫 調整の終了を期待する向きもあったという。

マネックス証券の村上尚己チーフエコノミトは発表前に、「昨年12 月までは極めて悪かった。最悪期が和らいだということで、やや持ち直 す可能性がある」とする一方、冷蔵庫など白物家電への支出が伸びてい る以外に、「消費が増えているニュースはない」と述べ、改善も限定的 との見方を示していた。

2月の現状を示すコメントとして、「新型ハイブリッドカーなど、 燃費が良い大衆車の動きが良くなってきている。また、軽自動車も若 干動きが出てきている」(東北:乗用車販売店)、「円高、燃料サーチ ャージ低下の影響もあり、海外旅行は好調である」(九州:旅行代理店)、 「1月は有効求人倍率が0.34倍で、前月に引き続き求職者が増加して いる」(北海道:職業安定所)、「日曜・祝日の来客数が非常に少なくな っている」(中国:一般レストラン)などが寄せられた。

同調査は、北海道、東北、北関東、南関東、東海、北陸、近畿、中 国、四国、九州、沖縄の11地域で、小売り、飲食、サービス、住宅など の家計関連、 製造業・非製造業の企業関連、雇用関連の3つの経済活動 について、景気の変 化を反映しやすい仕事に携わる2050人を対象に実 施した。今回の調査は2月25日から月末にかけて行われ、有効回答率は

88.5%。

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