世界金融資産:昨年の目減り額は50兆ドル、年間GDPに匹敵-ADB

アジア開発銀行(ADB)が9日発 表したリポートによると、世界の金融資産(株式、債券、通貨を含む) の昨年の目減り額は計50兆ドル(約4900兆円)余りとなり、世界の年 間国内総生産(GDP)と肩を並べた。

地域別では、日本を除くアジアの目減り額が約9兆6000億ドル、 中南米が約2兆1000億ドルだった。ADBの委託でリポートをまとめ た国際通貨基金(IMF)の元ディレクター、クラウディオ・ルーザー 氏が明らかにした。リポートに他地域の目減り額の掲載はなかった。

ルーザー氏は「膨大な金融資産が失われた。不幸なことに世界経済 にも同じ程度の影響が及ぶだろう」と指摘。「経済や政治面の深刻な障 害によって、景気回復のコストが拡大し、ペースが鈍化する可能性は十 分にある」との見方を示した。

同氏によると、2009年の途上国の成長率は08年の半分に落ち込む 公算があり、世界経済の回復は今年終盤か10年初めまで始まらないか もしれないという。

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