新生銀株が上場来安値更新、前週末の資本増強策-効果に疑問の声(2)

新生銀行株が急落。前週末比7円 (8.8%)安の73円と上場来安値を更新して取引を終えた。前週末の 取引終了後に自己資本(Tier1)増強策を発表したが、市場ではこ の効果を疑問視する声も出ている。くすぶる米金融不安などで銀行株全 体が下げる中でも下落が目立った。

増強策は連結ベースで補完的項目(Tier2)に算入しているア プラスの優先株式の一部を新生銀の中核資本(Tier1)に振り替え、 これとは別に国内機関投資家向けに優先出資証券を発行する内容。Ti er1で数百億円規模の増強になるもよう。現在のアプラス優先株の大 口出資者は住友信託銀行、住友商事、大同生命保険など約10社。

野村証券金融経済研究所の守山啓輔シニアアナリストは、「Tie r2資本をTier1資本に入れ替えるにはアプラス優先株主の同意が 必要で、どれくらい応じるかは現時点では不明」(6日付リポート)と 指摘。Tier1で7%を確実にするには「優先出資証券発行分の確保 やリスクアセットの抑制など複数の施策が必要」としている。

金融機関の自己資本の質を判断するための金融庁の自己資本比率 規制告示によると、他の銀行などの自己資本を「意図的にかさ上げした 場合」は、その分を自行の自己資本から差し引かなければならないこと になっている。今回の新生銀のケースはこれに当たるとみられる。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE