2月のマネーストック:M3は1.1%増、リスク資産からシフト(3)

日本銀行は9日、2月の通貨供給量「マ ネーストック統計」を発表した。ゆうちょ銀行などの預貯金を加えた「M 3」は前年同月比1.1%増と2004年11月以来の高い伸びとなる一方で、 リスク資産を含む広義流動性は同0.2%減と引き続きマイナスで、安全 資産へのシフトが継続していることが裏付けられた。

代表的指標である「M2」の月中平均残高は前年同月比2.1%増加 した。M3の構成要素のうち、M1は同0.4%減。うち現金通貨は同0.5% 増、預金通貨は同0.5%減。一方、定期預金など準通貨は同2.5%増と、 前月に続き1999年2月(2.9%増)以来の高い伸びとなった。

ブルームバーグ・ニュースがまとめた予想調査では、M2は同1.9% 増、M3は同0.9%増が見込まれていた。日銀調査統計局の鈴木純一企 画役は「広義流動性から預金などに資金がシフトしている」としている。 広義流動性に含まれている投資信託は同5.0%増と、前月(同5.2%増) から伸びが鈍化した。

ドイツ証券の安達誠司シニアエコノミストは「投資信託の伸び率の 低下等の傾向は変わっておらず、家計や企業の資産選択に大きな変化が 出てきたとは言えない」としている。

日銀は昨年5月分の通貨供給量から統計内容を見直すとともに、 名 称を「マネーサプライ統計」から「マネーストック統計」に変更した。

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