【個別銘柄】金融や不動産、武田、SUMCO、ピジョン、パイオニア

9日の日本株市場における材料銘柄 の値動きは以下の通り。

金融や不動産株:金融株では東京海上ホールディングス(8766) が5.6%安の1828円、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306) が5%安の381円など。三菱UFJは5年10カ月ぶりに400円を割れ た。不動産株は、住友不動産(8830)が9.1%安の804円、三井不動 産(8801)が8.2%安の885円など。英金融大手ロイズ・バンキン グ・グループの公的管理入り、国内企業倒産件数の増勢傾向など根強い 金融、信用不安を背景に売りに押された。

新生銀行(8303):8.8%安の73円と大幅続落し、約半月ぶりに 上場来安値を更新。自己資本(Tier1)増強策を発表したが、市場 ではこの効果を疑問視する声も聞かれた。同行が優先株式を引き受ける 形で自己資本を強化する子会社アプラス(8589)は8.1%高の40円。

武田薬品工業(4502):ストップ安となる500円(13%)安の 3320円で比例配分。新薬承認審査中の糖尿病治療薬「アログリプチ ン」について、米国食品医薬品局(FDA)が心疾患リスクに関する詳 細なデータを求めたことが6日明らかになり、同薬の承認が大幅に遅れ ると懸念された。クレディ・スイス証券と野村証券金融経済研究所では それぞれ投資判断を「中立」へ引き下げた。

アステラス製薬(4503):2.6%安の3020円と続落。敵対的買収 を目指す米製薬会社CVセラピューティクスについて、取締役の総退陣 を求めていく考えを6日明らかにした。総額11億ドル(約1065億 円)の買収実現に向けて、CV社への圧力を強める。

SUMCO(3436):12%安の1114円と大幅続落。2010年1月 期の上期(2-7月)の連結業績予想を発表した。最終損益は370億 円の赤字(前年同期は256億円の黒字)となる見通し。顧客の半導体 メーカーに対するウエハーの需要減が響く。通期予想は未定。

ピジョン(7956):9.4%高の2330円と4連騰。前期(09年1月 期)の連結純利益は前の期比94%増の28億円と過去最高だった。育児 用品の販売が中国で伸びたほか、海外での税制優遇措置も寄与した。年 間配当は従来予想から9円積み増し、前の期比27円増の55円とする。 10年1月期の連結純利益は前期比5%増の30億円を見込む。

資源関連株:国際石油開発帝石(1605)が4.5%高の64万8000 円、コスモ石油(5007)が5.4%高の272円など軒並み高い。6日の ニューヨーク原油先物相場は4.4%高の1バレル=45.52ドルと反発、 5週間ぶりの高値を付けた。ドルが対ユーロで下落し、代替投資として の商品の魅力が高まった。ニューヨーク金先物相場も続伸し、資源関連 業種の収益懸念を和らげた。

パイオニア(6773):7.5%安の86円と大幅に5日続落。2009年 3月期の期末配当を無配にすると発表した。これにより、前期に7円 50銭だった年間配当も無配となる。同社は今期に1300億円の純損失 となる見通しを発表している。

大王製紙(3880):7.5%安の743円と大幅続落。印刷用紙を中心 に紙・板紙の需要が足元で大幅に減少していることを勘案し、今期 (09年3月期)業績予想を下方修正した。連結純利益は前期比79%減 の10億円に落ち込む見通し。従来予想は45億円だった。

青山商事(8219):午後一段と売られて5.5%安の1092円。9日午 前に発表された2月の既存店売上高は前年同月比5.4%減となった。コ ートを中心に、主力のスーツ事業の販売動向がさえなかった。

九九プラス(3338):1万円(12%)高の9万200円とストップ 高。同じローソン(2651)の子会社、バリューローソンと合併するこ とが決まり、店舗網の拡充や財務強化につながると期待された。一方、 ローソン株は1%安の4000円。

クラレ(3405):3.5%高の793円と反発。同社IR広報部・小山 和士氏によると、建材用に使用される合わせガラスに挟む素材に新しい 封止材を開発した。同素材は透明の太陽電池で需要が伸びると予想され ており、収益拡大を見込んだ買いが優勢となった。

東洋インキ製造(4634):1.8%高の173円と反発。8日付の日経 新聞によると、約20億円を投じ、2011年をめどにブラジルに印刷イ ンキ工場を建設し、南米に進出する。

リンガーハット(8200):4.2%安の1083円。前期(09年2月 期)の連結最終損益は25億円の赤字(前の期は3800万円の黒字)と なったもよう。従来予想は15億円の赤字。消費低迷や商品割引券の廃 止などを受け、既存店売り上げが計画を下回ったほか、有価証券評価損 や店舗の減損損失を計上したことも響く。

エイチ・アイ・エス(9603):1.5%高の1471円。7日付の日本 経済新聞夕刊によると、国土交通省と成田国際空港会社(NAA)は 2010年以降の成田空港の発着回数を現行比25%増の年25万回にする 方向で検討を始めた。旅客増による収益寄与を期待した買いが優勢とな り、日本航空(9205)や全日本空輸(9202)も高い。

伊藤ハム(2284):2.1%安の285円と続落。今期(09年3月 期)の連結最終損益予想を60億円の赤字に下方修正した。従来予想は 15億円の赤字、前期実績は44億円の黒字だった。東京工場の稼働時期 が後ずれしたほか、食肉相場の低迷により損失が拡大する。また、前期 と同額の5円を計画していた期末配当金を3円に減額。

電通(4324):1.2%安の1293円。2月の単体売上高は前年同月比 21%減の972億円。主軸のテレビが17%減と落ち込んだ上、新聞や雑 誌も2けたの下落率を記録した。

ホンダ(7267):2.1%安の2105円。米国子会社の広報担当マル コス・フロマー氏は6日、米国で自動車ローン債権を裏付けとする資産 担保証券(ABS)を新規発行する計画はないと述べ、7日付の日経新 聞朝刊の報道を否定した。日経新聞は、ホンダの米金融子会社アメリカ ンホンダファイナンスがABSを1000億円規模で定期的に発行してい く方針だと情報源を明らかにせずに報じた。

日本航空電子(6807):3.7%高の395円と反発。低PBR(株価 純資産倍率)の底上げが期待できるとして、UBS証券が6日付で、投 資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。航空電子の08年9月中 間期時点のBPS(1株当たり純資産)685円をベースに6日終値381 円で算出したPBRは0.56倍。同様に、UBS証が投資判断を「買 い」に上げた太陽誘電(6976)も高い。

オリックス(8591):1.7%高の2085円と3営業日ぶりに反発。 妥当PBR(株価純資産倍率)から見て株価は割安として、野村金融研 が投資判断を「2(中立)」から「1(強気)」に引き上げた。

旭化成(3407):1.6%高の311円と反発。三菱UFJ証券が6日 付で、投資判断を「3(市場平均並み)」から「2(アウトパフォー ム)」に引き上げた。

札幌北洋ホールディングス(8328):2.9%安の236円と続落。8 日付の日経新聞によると、金融機能強化法に基づき、1000億円超の公 的資金の資本注入を申請する方向で最終調整に入った。

香川銀行(8556):6%安の437円と大幅続落。有価証券評価損 が膨らむほか、取引先の業績悪化で与信費用も増加し、今期(09年3 月期)の連結最終損益は40億円の赤字に転落する見通しとなった。従 来予想は3億円の黒字、前期実績は26億9500万円の赤字だった。

ETC関連銘柄:イエローハット(9882)が17%高の334円、オ ートバックスセブン(9832)が5.8%高の2755円など。2008年度の 第2次補正予算に盛り込まれた高速道路通行料の値下げや、ETC(自 動料金収受システム)の助成金支給などで、ETC車載機器需要が伸び るとの期待が広がっている。実際、足元で前年同月の2倍を超す販売実 績を示し、収益への好影響を期待した買いが入った。

リケン(6462):4.8%安の179円。今期(09年3月期)の連結 最終損益は15億円の赤字に転落する見通し。従来予想は11億円の黒 字、前期実績は42億円の黒字。主要顧客先の自動車関連産業で、需要 低迷と在庫調整による生産減が第4四半期に入って急速に拡大した。

日信工業(7230):2.9%安の850円と続落。未定としていた今期 (09年3月期)の期末配当金を12円にすると発表。前期末は18円だ った。年間配当金は30円(前期は36円)となる。

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