2月の銀行貸出は3.8%増に鈍化、CP市場からのシフトが一服(3)

2月の銀行貸し出しは、コマーシャル ペーパー(CP)市場の機能回復により同市場から貸し出しへのシフト が一服したことや、原材料価格の下落によって運転資金需要が減少した ことを受けて、前月から伸びが鈍化した。

日本銀行が9日発表した貸出・資金吸収動向等によると、2月の銀 行貸出平均残高は前年同月比3.8%増、銀行・信金計の貸出平均残高は 同3.5%増と、いずれも前月(同4.0%増、同3.6%増)から伸びが鈍化 した。都銀等が同3.2%と前月(同3.6%増)から伸びが一服した一方、 地銀・第2地銀は同4.5%増と前月(同4.4%増)の伸びを上回った。

日銀の北原道夫金融機構局参事役は「都銀の貸し出しは、CP市場 の機能がある程度回復したことで、CP市場からのシフトが一服してい るほか、原材料価格の下落で運転資金需要が減っている先もみられる。 一方で、地銀は引き続き地元企業向けの貸し出しが出ている」としてい る。CPの銀行引受分末残は同6.1%減の14兆7002億円と、前月(同

10.1%減)からマイナス幅が縮小した。

貸出債権の償却や流動化など特殊要因を調整した銀行貸出平均残高 は同4.4%増だった。都銀等は同4.0%増と前月(同4.4%増)から減速 した一方で、地銀・第2地銀は同4.9%増と前月(同4.8%増)から伸び が拡大した。

BNPパリバ証券の加藤あずさエコノミストは「日銀などの対策が 奏功し、CPや社債の発行金利は上位格付先では幾分低下している。格 付けの高い大企業では、年度末の資金繰りにめどが立った様子だ」とし ている。日銀は1月の金融政策決定会合で、A1格相当のCPを3兆円 を上限に買い入れることを決定した。

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