伊藤ハ株が続落、工場の再稼働遅れて今期経常赤字転落へ―減配も決定

伊藤ハムの株価が一時、前週末比2.1% 安の285円と続落。地下水から基準値を超えるシアン化合物が検出され た東京工場(千葉県柏市)の再稼働時期が遅れたことを理由に、2009年 3月期の連結業績予想を修正。経常損益予想を一転赤字に変更したこと で、業績悪化不安が高まった。

連結経常損益は従来計画の5億円の黒字から13億円の赤字に転落 する見通しとなった。同社広報IR部の細見忠部長は「工場の再稼働が 1カ月程度遅れた。工場停止で利益が出せないなか、人件費などの固定 費だけが発生した」と語った。年末のお歳暮商戦に向けて、昨年の夏ご ろに原材料を調達したものの、「今回の問題で在庫が残ってしまった」 (細見氏)ことも響く。

期末配当計画も見直し。これまでは前期と同額の1株当たり5円を 計画していたが、3円に減配する。これらの責任を明確化するため、河 西力社長らの報酬の減額も行う。

リテラ・クレア証券の井原翼理事・情報部長は、「業績悪化は株価 に織り込まれていたものの、実際に発表されるとやはり売られる」と話 す。年初からの株価推移を見ると、2回280円で下げ止まっている。1 株あたり純資産566円の半分程度の水準になると、「割安との見方が強 まるようだ」(井原氏)といい、きょうも同水準を意識してか、下げは 小幅にとどまっている。

-- Editor:Makiko Asai

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