今週の米経済:2月の小売売上高、0.5%減に-雇用情勢悪化が影響(2)

エコノミストらによると、今週発 表される2月の米小売売上高は、失業率の上昇が個人消費に影響し、 ここ8カ月で7回目の減少となる公算が大きい。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査(予想中 央値)によると、米商務省が12日発表する2月の小売売上高は前月 比0.5%減になると見込まれている。また、今週発表される1月の貿 易収支では、米国人の輸入品購入の減少に伴い、貿易赤字の縮小が示 される可能性がある。

住宅値下がりや失業率悪化を背景に、消費者は自動車のような高 額品の購入を断念し、収入の範囲内で家計をやり繰りするため、ウォ ルマート・ストアーズなどディスカウント店で買い物をしている。オ バマ米大統領は7870億ドルの景気対策に対する支持を求め、景気悪 化に対処するには、「大胆な行動とスケールの大きな構想」が必要に なると訴えている。

クレディ・スイス・ホールディングス(ニューヨーク)のエコノ ミスト、ジョナサン・バジーレ氏は「あらゆる方向から逆風が吹いて いる」と述べ、「雇用情勢の悪化が続いていることや賃金カットの報 道が消費者の見通しに深く染み付いており、収入が今後減少すると考 えている」と指摘した。

2月の小売売上高は変動の大きい自動車を除いたベースでも前月 比0.1%減少する見通し。1月の小売売上高は全体で1%増だった。

景気悪化は米国人の信頼感の重しにもなっている。13日に発表さ れる3月のロイター・ミシガン大学消費者マインド指数(速報値)は 1980年以来の低水準に落ち込む可能性がある。

需要の冷え込みで輸入も減少している。1月の貿易赤字は380億 ドルと、過去6年余りで最低の水準まで縮小した公算が大きい。欧州 や日本の景気下降に直面し、輸出も減少傾向が続く見通しだ。この統 計は商務省が13日に発表する。

また、同じ日に労働省が発表する2月の輸入物価指数は7カ月連 続で低下する見込み。エコノミストらによると、販売低迷に伴い、企 業の価格決定力が損なわれている。

                       ブルームバーグ調査
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経済指標             日付      期間   前回実績 予想中央値
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卸売在庫(前月比)          3/10    1月     -1.4%     -1.0%
財政収支(億ドル)          3/11    2月     -1956     -2050
小売売上高(前月比)          3/12    2月      1.0%     -0.5%
小売売上高(前月比、自動車除く)3/12    2月      0.9%     -0.1%
新規失業保険申請件数(万件)    3/12     3/8      63.9      64.2
失業保険継続受給者数(万人)    3/12     3/1      510.6     515.0
企業在庫(前月比)           3/12    1月     -1.3%     -1.1%
貿易収支(億ドル)          3/13    1月     -399      -380
輸入物価指数(前月比)         3/13    2月     -1.1%     -0.7%
輸入物価指数(前年前月比)      3/13    2月     -12.5%    -13.6%
ミシガン大学消費者指数(速報)  3/13    3月      56.3      55.0
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