【今日のチャート】アジア太平洋諸国のデフォルト保証料の格差縮小

アジア太平洋諸国の国債のデフォル ト(債務不履行)に備える保証料の格差が縮小し、収束しつつある。 景気低迷でオーストラリアやニュージーランド国債の保証コストが上 昇している一方、中国やマレーシアが低下しているためだ。

今日のチャートは、オーストラリア(赤色)、日本(白色)、ニュ ージーランド(青色)のクレジット・デフォルトスワップ(CDS) スプレッドと、3カ国より格付けが低い中国(黄緑色)とマレーシア (オレンジ色)の同スプレッドが近づいている様子(緑色のだ円)を 示した。

昨年10-12月期の国内総生産(GDP)は、日本が1974年以来 の大幅な落ち込みを記録。オーストラリアは予想外のマイナス成長だ った。ニュージーランドの財政赤字は政府予想を上回った。

TDセキュリティーズのエコノミスト、スティーブン・コクラス 氏(ロンドン在勤)は5日付のリポートで「オーストラリアのリセッ ション(景気後退)は米国と同じかそれ以上に悪化する可能性がある」 と指摘。ニュージーランドについては「乳製品価格の急激な値下がり や大幅な経常赤字のほか、拡大する財政赤字が、国債の格下げにつな がる恐れがある」との見方を示した。

オーストラリアのCDSスプレッドは189ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)と、昨年10月24日の88bpに比べ100bp余 り拡大。一方、マレーシアは同期間に520bpから308bpに低下した。

豪ウエストパック銀行のストラテジスト、リチャード・フラヌロ ビッチ氏は5日付のリポートで、オーストラリアとニュージーランド の通貨は「割高な水準にあるようだ」との見方を示した。

アジアの新興国のCDSスプレッドは先週、中国の温家宝首相が 景気減速に対応し、歳出を拡大する方針を示したことを受けて低下し た。仏クレディ・アグリコルの投資銀行部門カリヨンは4日、韓国に ついて、ドル資金不足が和らぐのに伴い、デフォルトリスクは低下す るとの見通しを示した。

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