米メリル、トレーディング業務に「不整合」を発見-当局と調査中

米銀大手バンク・オブ・アメリカ (BOA)に買収された米証券大手メリルリンチは6日、トレーディ ング業務の見直しの中で「不整合」を発見したことを明らかにした。

ロンドンでの発表によると、同社は「幾つかのトレーディングポ ジション」の不整合について直ちに規制当局に伝え、現在は当局とと もにさらに調査を続けている。

これより先、6日付の米紙ニューヨーク・タイムズはメリルが為 替取引とクレジットデリバティブで昨年、数億ドルの損失を出した可 能性があると報じた。損失が明らかになったのは、BOAの株主が昨 年12月にメリル買収を承認しメリルが従業員に36億ドル(約3480 億円)の賞与を支払った後だという。

メリルは「当該部門の上級経営陣が集中して調査に当たっている。 起こり得る損失をめぐるリスクは管理可能だと考えている」とのコメ ントを発表した。

ニューヨーク・タイムズ紙は、メリルのリスク管理担当者が3週 間前に、昨年10-12月(第4四半期)に1億2000万ドルの利益を上 げたとされていたロンドンの為替トレーダーが、実際には巨額の損失 を出していたことを発見したと報じた。BOAの幹部の1人の話を基 に伝えたもので、幹部の名前は明らかにしていない。

同紙によると、問題のトレーダーはアレクシス・ステンフォース 氏(38)で、同氏は「誤解されている」と主張し、調査に協力してい ると述べた。同氏は今もメリルの従業員。ブルームバーグ・ニュース はロンドンの同氏のオフィスに電話で取材を試みたが応答はなかっ た。

BOAはメリル買収のために米政府から1380億ドルの緊急資金 援助を受けた。

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