米カリフォルニア州:サケ激減で今年も禁漁の恐れ-漁師らに不安

サケが激減しているため、米カリフ ォルニア州沖合のサケ漁は2年連続で禁漁になる可能性が高まってい る。

35年間漁業に従事しているダンカン・マクリーンさん(59歳)は 仕事がなくなってしまうことを恐れている。マクリーンさんはサンフ ランシスコの南約50キロのハーフ・ムーンベイに住む。「高校生のと きに新聞配達をして以来、漁業しか知らない」というマクリーンさん は「漁期に入っても釣りに来る人は多くないだろう」とぼやく。

5-10月のサケ収穫期がなくなれば、漁師、観光ガイド、貸しボ ート屋、魚屋、缶詰工場などが収入を失うか、仕事を失うことになる。 カリフォルニア、オレゴン、ワシントン州沿岸の漁業を管理する太平 洋漁業管理委員会は3月に公聴会を開いた後、4月に禁漁するかどう かを決める。

同委員会のドン・ハンセン委員長は声明を出し、「カリフォルニア 州にとっては暗いニュースだ。これを災害と言わずして何と呼べばい いのだろう」と指摘した。

カリフォルニア州漁業・娯楽局の試算によると、昨年に商業と娯 楽目的のサケ漁が禁止されたことにより、2億5500万ドル(約250 億円)の収入に加え、2263人の雇用が失われた。州・連邦当局による と、昨年サクラメント川に産卵に帰ってきたチヌク・サーモンは6万 6264匹と過去最低を記録した。

太平洋漁業管理委員会は、今年は12万2196匹が戻ってくると見 込んでいる。これは健全なサケの数を維持するのに必要な下限という。 1970年に統計を取り始めてから最高だったのは2002年の76万8388 匹。

昨年の禁漁では、シュワルツェネッガー知事が非常事態を宣言し、 連邦政府はカリフォルニア、オレゴン、ワシントン州に対し1億7000 万ドルの災害給付金を交付した。

漁業などの関連業界では、今年もサケ禁漁になった場合、昨年の 資金の繰越金5000万ドルを使うのか、連邦政府が新たな給付金を交付 することになるのかをじっと見守っている。

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