巣ごもり逆風でラウンドワ株に売り先行、既存店売上高の前年割れ続く

ボウリング場やゲームセンターなど を運営するラウンドワン株が、一時前日比3.8%安の587円と売り先 行。景気悪化を受けた「巣ごもり消費」が同社の経営環境に逆風となり、 月次既存店売上高の前年同月比割れが続いている。収益回復の兆しが見 えないことが嫌気された。

5日に発表した2月の売上状況によると、既存店の総売上高は前年 同月比7.7%減と、11カ月連続の前年割れ。うるう年だった昨年2月 より営業日数が1日少なかった影響は、マイナス3%程度だったという。 事業部門別では、ボウリング部門が同2.7%減、ゲームセンターを運営 するアミューズメント部門は12%減、バッティングセンターなど屋外 スポーツを手掛けるスポッチャ部門は10%減、カラオケ部門も11%減 と、いずれもさえなかった。

いちよし証券経済研究所企業調査部の鮫島誠一郎シニアアナリスト は、部門別売上構成比率が4割超と全事業の中で最も高いアミューズメ ント事業で、売り上げの落ち込みが深刻化していることに強く懸念を示 す。「消費者の巣ごもりで家庭用ゲームに需要を食われているほか、雇 用や所得を巡る環境の急速な悪化で、娯楽に回すお金を減らす傾向が足 元で強まってきた」(同氏)という。

ラウンドワンは2月6日に、今期(2009年3月期)業績予想の下 方修正を発表しており、連結売上高が前期比ほぼ横ばいの780億円、 営業利益は同29%減の131億円、純利益は45%減の50億円と予想し ている。

鮫島氏は、会社側が修正した今期業績計画はかなり保守的に見積も っているとして、達成確度は高いと見る。一方、主力のアミューズメン ト事業の月次売上高は当面、前年同月比でマイナス10%前後での推移 が続くと分析し、「来期(10年3月期)には収益の悪化モメンタムが 加速する可能性が高い」と話していた。

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