JPモルガンなど米銀の社債保証コスト、過去最高-CDS(2)

5日のクレジット・デフォルトス ワップ(CDS)市場では、米銀大手のJPモルガン・チェースやウ ェルズ・ファーゴ、バンク・オブ・アメリカ(BOA)の社債保証コ ストが過去最高に達した。米格付け会社ムーディーズ・インベスター ズ・サービスが3行を格下げする可能性を明らかにしたことが影響し ている。

シティグループの社債保証料も過去最高となった。米複合大手 ゼネラル・エレクトリック(GE)の金融部門、GEキャピタル債の 保証コストも上昇。GEは追加増資の必要があるとの観測が広がるな かで、同部門の社債保証料は今週、過去最高に達していた。

ムーディーズは、JPモルガンの格付け見通しを「ステーブ ル」から「ネガティブ」に引き下げた。信用コスト上昇が自己資本比 率に悪影響を及ぼす可能性があるとの懸念から、ムーディーズはウェ ルズ・ファーゴとBOAの長期債格付けについても見直す方針を示し ている。

クレディットサイツのアナリスト、デービッド・ヘンドラー氏 は、「格付け会社の格付け見直しによる圧力に加え、GEの問題から の圧力がある」と分析。さらに、「銀行に関して取りざたされている 問題は雪だるま式に膨らんでいる」と指摘した。

フェニックス・パートナーズ・グループによれば、BOAの無 担保優先債に関連したCDSスプレッドは40ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)上昇の350bp。JPモルガンは30bp上昇 の220bpとなった。シティは85bp上げて575bp。ウェルズ・ ファーゴは40bp上昇し295bp。CDSスプレッド1bpは債務 1000万ドルに対する5年間の年間保証料1000ドルを意味する。

フェニックスによれば、北米の投資適格級企業125社で構成す るマークイットCDX北米投資適格指数のスプレッドはニューヨーク 時間午後4時13分(日本時間6日午前6時13分)現在、3.5bp上 昇の247bp。スプレッド上昇は信用の質が劣化したとの認識を示す。

ロンドン市場では、欧州の銀行・保険25銘柄で構成するマーク イットiTraxx金融指数が33bp上げて195bp。投資適格級 の欧州企業125社で構成するマークイットiTraxx欧州指数は 13bp上昇の206.5bpだった(いずれもJPモルガン・チェース 調べ)。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE