ステラ株続伸、リチウム2次電池需要で業績反転期待-野村は買い判断

リチウム電池材料や半導体などに使 われるフッ素化合物メーカーのステラケミファの株価が一時、前日比

3.6%高の1884円と続伸。環境対策が重視されることで、ハイブリッド・ 電気自動車向けのリチウムイオン2次電池材料の需要が高まり、業績の 反転が期待できるとの見方が一部アナリストから指摘されている。

野村証券金融経済研究所は6日、ステラ株の投資判断を新規に「1 (買い)」とした。担当の黄楽平アナリストは投資家向けメモで、主要 製品で高い価格支配力を持つステラは「需要後退期に事業のコア競争力 を維持でき、景気回復局面に業績の高いリバウンドが期待でき、注目し ている」と指摘する。

ステラはフッ素化合物のトップメーカーとして半導体、液晶パネル、 リチウム電池などを提供。主力の高純度薬品では、フロン・表面処理部 門、半導体・液晶部門、電池部門などで売り上げを伸ばしている。野村 証によると、リチウムイオン2次電池(LiB)電解質として使われる フッ素化合物でも業界1位で、08年3月期は約41%の世界シェアを誇る。

LiBの成長ドライバーは、これまでの民生機器からハイブリッド 車や電気自動車に替わろうとしている。ガソリン価格の乱高下、二酸化 炭素排出に対する規制強化、自動車メーカーの環境対応車開発の競争し 烈化で、LiB材料の開発投資、新規参入が相次いで発表されている。 主要材料の市場規模について、「20年は08年比4.3倍の1.1兆円まで 拡大する」と黄氏は見る。

一方、景気後退局面の中でLiB材料を含む電子材料メーカーは生 産調整に見舞われている。ステラは09年3月期の連結営業利益が前期比 36%減の18億円と予想。増収を確保するが、原材料の高騰、研究開発費 の増加が利益を押し下げる。野村金融研では、10年3月期の営業利益は 12億円と減益予想ながら、11年3月期は24億円への増益転換を想定。 「事業の競争力を維持でき、景気回復時に業績の大きな反発が期待でき る企業への投資は魅力的」(黄氏)という。

同金融研では、新材料で先行する田中化学研究所の投資判断も新規 に「1(買い)」とし、田中化学株は一時8.3%高の914円と、1月28 日以来の高値水準を回復した。

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