債券相場は上昇、米債高・株安で買い先行-先物は一時139円台

債券相場は上昇(利回りは低 下)。欧州中央銀行(ECB)と英イングランド銀行(BOE)が 利下げを実施したことに加え、BOEの量的緩和導入を受けて、米 国債が反発した地合いを引き継ぎ、買いが先行した。米国株急落で 国内株が反落して始まったことも支援材料となり、先物中心限月は 一時139円台を回復した。

岡三証券経済調査部シニアエコノミストの坂東明継氏は、「昨 日下落しているため、海外相場の動きを見て、反動が出てくる。朝 方は、債券先物を中心に買い戻しが先行するだろう。米雇用統計は、 内容が悪いことは日米ともに織り込まれているが、その度合いを見 極めるため、様子見姿勢になると思う」と述べた。

東京先物市場で中心限月3月物は、前日比38銭高の138円97 銭で寄り付いた後、一時47銭高の139円6銭まで上昇。2日ぶり に139円台を回復した。その後は、139円前後で強含みに推移して いる。3月物の午前9時15分時点での売買高は4525億円程度。

現物債市場で、新発10年物の299回債利回りは、前日比2ベ ーシスポイント(bp)低い1.29%で取引を開始した。その後は若干 水準を切り下げ、1.285%で推移している。

日経平均株価は大幅反落。前日比105円20銭安の7328円29 銭で取引を開始した。その後は下げ幅を拡大し、200円超の大幅安 で推移している。

日本銀行の山口広秀副総裁はブルームバーグ・ニュースとのイ ンタビューで、年度末に向け企業金融が一段と厳しくなる事態も否 定できないと指摘。日銀としてさらに踏み込んだ対応があり得るか 検討し、「必要があれば行動していく」と述べ、情勢次第で一段の 追加措置を取る用意があることを明らかにした。

5日の米国債相場は反発。30年債を中心に買いが膨らんだ。イ ングランド銀行が国債と社債の買い取りを表明したため、米連邦準 備制度理事会(FRB)も長期国債の購入に踏み切るとの観測が強 まった。一方、米株式相場は急落。ダウ工業株30種平均は281.40 ドル下落し、6594.44ドルで終了。

みずほ証券チーフマーケットエコノミストの上野泰也氏は、 「非常に厳しい経済・金融情勢をベースにした場合、論理的には株 価が下落し、債券相場が上昇する流れになるのは自明の理」として、 日本の10年債利回りが1%前後の水準に低下すると予想している。

--共同取材:宋泰允、日高正裕、乙馬真由美 Editor: Norihiko Kosaka, Tetsuzo Ushiroyama

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