債券相場は堅調か、米株安・債券反発で買い-英国は量的緩和導入(2)

債券相場は堅調(利回りは低下) が予想される。欧州中央銀行(ECB)と英イングランド銀行(BO E)が5日に利下げを実施。また英中銀が量的緩和を導入したことを受 けて、米国債券相場が反発した地合いを引き継ぎ、円債市場は買い先行 となる見通し。米株式相場が急落した流れを受けて、国内株が反落見通 しとなっていることも支援材料となりそうだ。

日興シティグループ証券チーフストラテジストの佐野一彦氏は、昨 日の米国市場は株安・債券高と指摘。「引き続き外部環境への反応は鈍 そうだが、10年で1.30%台まで調整されたことからすると買いは入り やすい。今日のところは比較的素直に好感し、相場は上伸するとみられ る。BOEの量的緩和などは今後、ボディブロー的役割を果たす公算」 と予想している。

東京先物市場の中心限月3月物は、前日の通常取引の終値138円 59銭を若干上回って始まった後、日中は138円70銭―139円20銭程 度のレンジが予想されている。5日のロンドン市場で3月物は、東京終 値に比べて36銭高の138円95銭で引けた。清算値は138円94銭。

5日の米国債相場は反発。30年債を中心に買いが膨らんだ。イン グランド銀行が国債と社債の買い取りを表明したため、米連邦準備制度 理事会(FRB)も長期国債の購入に踏み切るとの観測が強まった。一 方、米株式相場は急落。ダウ工業株30種平均は281.40ドル下落し、

6594.44ドルで終了。

UBS証券チーフストラテジストの道家映二氏は、英国が量的緩和 策に踏み切ったことを受けて、「FRBも追随するとの思惑や、米国株 の大幅下落を受け、米国債は急騰した」と指摘、円債は買い先行で始ま ると予想している。一方で、真水で20兆円規模の大型経済対策が現実 味を帯び、「先行きの増発懸念が重し」とみている。

5日の債券相場は続落。前日の米国債相場の続落や日経平均株価 が続伸したことが売り材料となった。この日実施された30年利付国債 入札結果が低調だったことも嫌気された。新発10年債利回りは

1.31%と約1カ月ぶりの高い水準に上昇した。中心限月3月物は前日 比40銭安の138円59銭で終了した。3月物の日中売買高は2兆8261 億円。

新発10年債利回りは1.2%台後半か

現物債市場で新発10年物の299回債利回りは、前日終値1.31% を若干下回る水準で始まり、日中ベースでは1.2%台後半での取引が見 込まれる。

みずほインベスターズ証券マーケットアナリストの井上明彦氏によ ると、「海外市場の動きから、円債市場も反発が予想される。10年

1.2%台後半のレンジに戻した上、下振れした分、上振れる可能性もあ る」との見通し。

日本相互証券によると、5日の現物債市場で新発10年物の299回 債利回りは、前日比1ベーシスポイント(bp)高い1.31%で取引を開 始し、2月10日以来の高水準をつけた。いったんは横ばいの1.30% まで水準を切り下げたが、その後、再び水準を切り上げ、結局、1bp 高い1.31%で引けた。

一方、10年物国債の298回債利回りは、東京時間の前日午後3時 時点で、大和証券SMBC、日興シティグループ証券、みずほ証券、三 菱UFJ証券各社の平均値であるブルームバーグ公社債基準価格(BB YF)によると1.30%だった。

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