日銀:年度末越え翌日物の資金供給-前倒しで市場参加者の需要確認

日本銀行は5日午後、年度末を越 える翌日物の資金供給オペを実施した。年度末に焦点を絞った供給を 3週間前から行うのは異例。足元では資金余剰感が強いが、年度末の 相場には不透明感も強く、オペを前倒しすることで市場参加者の需要 を確認したとみられている。

日銀が午後1時に実施した全店共通担保オペ8000億円は、開始が 3月31日、期日は4月1日の翌日物。入札では通知額の4倍を超える 3兆2756億円の応札が集まった。最低落札金利は0.25%、平均落札 金利は0.260%となった。

インターバンクの市場関係者の間では、予想外に早い時期に期末 日の資金を供給してきたとの声が出ている。もっとも、日銀が各市場 参加者の需要を確認するためにオペを実施することはあるという。

落札金利については、実質的な上限である日銀補完貸付(ロンバ ート型貸出)の適用金利0.3%が上限として意識されており、予想範 囲内の水準だったとの指摘が聞かれている。

札割れ相次ぐ

一方、足元を含めた年度内の資金需給には余剰感が強まっている。 午前に実施された資金供給目的の国債買い現先オペやコマーシャルペ ーパー(CP)買い現先オペでは、応札額が日銀の提示した金額を下 回る札割れが発生した。

国債買い現先オペ3兆円(3月9日-10日)は、応札額が2兆2863 億円にとどまった。CP買い現先オペ4000億円(3月9日-23日) の応札額は2489億円だった。最低落札金利はいずれのオペも下限

0.10%だった。

東短リサーチの寺田寿明研究員は、「日銀の準備預金を積み終え た金融機関で資金余剰感が強まっている」と指摘。そのうえで、「あ すの国債現先オペは減ってもおかしくない」との見方を示した。

市場関係者によると、CPは企業金融支援特別オペや買い切りオ ペなど、いろいろなオペの担保として資金を手当てすることができる ため、今回のオペでは需要が限られたという。企業金融が落ち着いて いる良い証拠との指摘が聞かれた。

ただ、1週間物(3月9日-16日)の国債買い現先オペ1兆円で は、応札総額が2兆8478億円に増加しており、「13日の準備預金の 積み最終日までは資金がジャブジャブだが、16日から金利は上がって いく」(東短リサーチ・寺田氏)との指摘も出ていた。

TB6カ月入札

財務省が実施した国庫短期証券(TB)6カ月物8回債の入札で は、最高落札利回りが前月の入札より3.3ベーシスポイント(bp)低 い0.2741%になった。入札後は0.26%で取引されている。

国内証券のトレーダーによると、入札は無難な結果だったという。 また、資金手当てのコストであるレポ(現金担保付債券貸借)金利に ついては、低位安定しているものの、準備預金の新しい積み期間に入 る16日から小幅上昇するとの見方も示した。

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