東京外為:ユーロ軟調、ECB利下げ継続観測重し-ドル・円一時99円半ば

東京外国為替市場ではユーロが反 落した。ユーロ・ドル相場は一時ユーロ=1.2576ドルと、前日のニュ ーヨーク時間午後遅くに付けた1.2661ドルからユーロが水準を切り下 げた。欧州中央銀行(ECB)の政策決定会合を控えて、一段の金融 緩和姿勢が示される可能性が警戒され、ユーロに売り圧力がかかっ た。

大和証券SMBC金融市場調査部の長崎能英チーフFXストラテ ジストは、ECBの政策金利について、1%以下までの引き下げを市 場が織り込みはじめるかが焦点だと指摘。また、中東欧発のリスクが くすぶるなかで、政策が後手に回っているという見方も生じやすく、 長い目でみて、ユーロは売りの「標的」にされやすいとみている。

一方、ドル・円相場は対ユーロでのドル買いが波及して、午後の 取引で一時1ドル=99円53銭と、昨年11月5日以来、約4カ月ぶりの 水準までドル高・円安が進んだ。

ECBの政策動向を見極め

今回のECB会合については、ブルームバーグ・ニュースがまとめ た市場予想で0.5ポイントの利下げが見込まれており、政策金利は

1.5%となる見通し。同時に発表されるユーロ圏の景気見通しの内容次 第では、利下げ継続観測が生じる可能性が警戒された。

また、ECBのトリシェ総裁は3日に、「非伝統的な手法を必要に 応じていつでも適用することができる」と発言。市場では、この日の会 合後の記者会見で量的緩和に言及する可能性があるとみられており、 「もっと積極的な姿勢」(ソシエテ・ジェネラル銀行・斉藤裕司外国為 替本部長)が示された場合は、一段のユーロ売りにつながる公算もあ る。

ユーロ・円相場は前日の海外市場で一時1ユーロ=125円65銭 と、2月26日以来の水準までユーロ高・円安が進んでいたが、この日 の東京市場では124円88銭までユーロが下押される場面もみられてい る。

米雇用指標が悪化

一方、給与明細書作成代行会社のオートマティック・データ・プロ セッシング(ADP)エンプロイヤー・サービシズが4日に発表した給 与名簿に基づく集計調査によると、2月の米民間部門の雇用者数は前月 比69万7000人減少した。

ブルームバーグがまとめた市場予想の63万人減を上回る雇用減少と なったことで、6日に政府発表の雇用統計を控えて、雇用情勢の悪化懸 念が強まる格好となり、リスク回避に伴うドルへの資金回帰観測はくす ぶりそうだ。

大和証の長崎氏は、米景気の悪さや金融システムの不安定化に絡む 材料は今後も続く見通しのなか、3月末に向けては需給面でもドルに資 金が還流する傾向があり、しばらくはドルが買われやすいと説明してい る。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE