良品計画株急騰、アジア成長評価でJP証格上げ-国内は価格政策注視

「無印良品」ブランドの良品計画 の株価が一時、8.2%高の3560円と急騰。既存店売上高が堅調に推移 するアジア事業の今後の成長性を評価し、JPモルガン証券では投資判 断を従来の「中立」から「オーバーウエート」に引き上げた。国内でも、 価格政策の変更で低迷する売り上げ底打ちの可能性も指摘され、3日に 付けた52週安値(3160円)から戻りを試す展開だ。

同証の廣田千晶アナリストは5日付の投資家向けメモで、売り上げ は衣服雑貨を中心に厳しい基調が続くとしながらも、「現在の株価はそ れを織り込んだ水準」と分析。一方、「アジアでは既存店売上高が2け た増に近い推移を続けるなど存在感を高めており、中期的な成長ドライ バーとしての期待は高い」との認識を示した。

良品計画はことし1月14日の第3四半期累計(08年3-11月) 決算の発表時、09年2月期の連結営業利益計画を従来から6.1%減額、 前期比ほぼ横ばいの186億円に見直した。08年秋以降、衣料品や家具 など高単価商品の販売が低迷。会見した金井政明社長は、「価格がネッ クになっている」とし、調達コスト削減の徹底、独自商品の投入に言及 した。一方、アジアは「中国は1店舗も既存店売上高が100%を割り込 んでいない。シンガポールも2けたの伸び」(同社長)と話し、インド ネシアへの出店方針を表明している。

JPモルガン証の廣田氏は、「相対的な価格競争力の低下が現在の 不振を招いており、ブランド価値の低下が招いたものではない」と強調。 春シーズン以降の価格政策変更が、「売り上げの底割れ回避に一定の効 果をもたらす可能性がある」(同氏)と指摘した。

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