日電波株連騰、固定費削減で早期黒字回復の見方広がる-PBR見直し

水晶デバイスを手掛ける日本電波工 業株が一時、前日比14%高の1470円と連騰。人件費など固定費削減 が進んで早期黒字化の可能性が高まってきた、と一部アナリストが指摘 した。企業の解散価値とされるPBR(株価純資産倍率)1倍を大きく 下回る現状で、収益好転を見込み、割安さを見直す買いが膨らんだ。

ゴールドマン・サックス証券の渡辺崇アナリストは、日電波への直 近のIR取材から、同社が「竹内敏晃会長のトップダウンの指示の下、 規律を持ったコスト削減が進められているとの印象を持った」(5日付 の投資家向けメモ)という。来期(2010年3月期)に向けたコスト削 減額(GS証の推定)については、減価償却費で約40億円、人件費で 30-40億円、一般経費で10億円程度と見ている。

本業についても、「月次売上高は3月から徐々に回復し、4月以降 に本格回復の見通し。GPS用の温度補償型水晶発信器は欧州最大手向 け拡大により、7-9月以降大きく増加しそう」と、渡辺氏は予想する。

同証では、固定費削減の進展を主因に従来の想定以上に早く黒字化 する可能性が高まったとし、PBRの水準訂正余地が出てきたと見る。 今後12カ月の目標株価を1100円から1250円に修正、新たな目標株 価はGS証による今期予想PBR0.7倍に相当する。08年9月中間期 の実績BPS(1株当たり純資産)は2630円で、午前終値で算出した PBRは0.54倍。

会社側では09年3月期業績について、営業損益が35億円の赤字 (前期は96億円の黒字)、最終損益が115億円の赤字(同65億円の 黒字)と予想。携帯電話向けや自動車向けに水晶デバイスの需要が落ち 込む上、競争激化による製品単価の下落、減損損失の計上も響く。

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