ECB、きょう政策金利1.5%に引き下げる公算-景気回復に不十分も

欧州中央銀行(ECB)は、ユー ロ圏の景気低迷への対応で苦慮している。

トリシェECB総裁らは5日の定例政策委員会で政策金利を過 去最低に引き下げる用意があるが、16カ国が参加するユーロ圏経済は、 ほんの3カ月前に想定された最悪のシナリオよりもひどいリセッシ ョン(景気後退)に陥っている。世界最大の化学品メーカー、独BA SFなど複数の企業が投資や人員を削減しており、スペインやアイル ランドではデフォルト(債務不履行)のリスクが高まっている。

こうしたなか、ECBは解決策を提示するどころかユーロ圏の問 題の1部と化すリスクを指摘するエコノミストが増えている。利下げ 余地や景気てこ入れに向けて非伝統的な手法を活用するかをめぐり、 政策委員会メンバーが対応に困っているからだ。

ゴールドマン・サックス・グループの欧州担当チーフエコノミス ト、エリック・ニールセン氏は「ECBはかなり後手に回っている」 と指摘。米連邦準備制度理事会(FRB)同様の迅速な対応ができず、 ECBが経済に与えた損害は最大1000億ユーロ(約12兆5000億円) 規模と試算し、「これ以上の時間は無駄にできないはずだ」と語った。

トリシェ総裁にとってのジレンマは、政策金利を過度に低い水準 に引き下げると、将来の危機の種をまきかねないということだ。EC Bは昨年10月以降、政策金利を計2.25ポイント引き下げて2%と している。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト55人を対象に実施し た調査によると、この日の定例政策委員会で0.5ポイントの利下げが 決定され、政策金利は1.5%になると全員が予想した。ECBはフラ ンクフルト時間午後1時45分(日本時間同9時45分)に金融政策を 発表する。その45分後にトリシェ総裁は会見する予定。

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