債券相場は下落、米債安や株高警戒で一時1.31%に-入札無難予想

債券相場は下落(利回りは上昇) 。前日の米国債相場が続落したことや、日経平均株価が大幅続伸したこ とが売り材料となり、新発10年債利回りは一時、1.31%と約1カ月ぶ りの水準まで上昇した。もっとも、この日実施される30年債入札は無 難な結果が見込まれている。

RBS証券シニアストラテジストの市川達夫氏は、「先物市場は、 米国債が安くなった流れや国内株価の堅調推移を受けて、売りが出てい る。現物債は前日に続いて底堅い。新発10年債利回りが1.3%台に乗 ったところでは買いが入り、売りもあまり出ていない」と述べた。

東京先物市場で中心限月3月物は、前日比48銭安の138円51銭 で寄り付いた後、若干下げ幅を縮め、138円81銭まで戻した。再び売 りが膨らむと水準を切り下げ、一時は138円49銭と、2月10日以来 の安値をつけた。結局、34銭安の138円65銭で引けた。3月物の午 前売買高は1兆7353億円。

日経平均株価は大幅続伸。一時は200円超の大幅高となり、前日 比196円90銭高の7487円86銭で午前の取引を終了した。

新発10年債利回りは1.31%まで上昇

現物債市場で、新発10年物の299回債利回りは、前日比1ベー シスポイント(bp)高の1.31%で取引を開始し、2月10日以来の高 水準をつけた。いったんは横ばいの1.30%まで水準を切り下げたが、 結局は0.5bp高い1.305%で引けた。

一方、前回入札された30年国債(29回債)利回りは0.5bp低い

1.945%で引けた。

トヨタアセットマネジメントの浜崎優シニアストラテジストは、 「景気に対する期待などを背景に株価が続伸し、外部環境に引っ張られ る形で、債券は値を下げている。法人企業統計で、設備投資が悪いこと は織り込んでいるので、新たなサプライズにはなっていない」と語った。

30年債入札は無難予想

財務省は午前10時30分、30年利付国債入札(29回債、3月債) の価格競争入札実施を通知し、表面利率(クーポン)2.40%、発行額 5000億円を提示した。前回入札の29回債と銘柄統合されるリオープ ン発行となる。

RBS証の市川氏は、「きのうは入札前日にもかかわらず、しっか り推移しており、きょうも大きく売られていないことから、取引業者の 在庫が軽くなっているようだ。レポ(現金担保付債券貸借)市場をみて も30年の100円付近の銘柄は需給がタイトな状況なので、ショート (売り建て)で準備ができているのだろう」と語り、無難な結果を予想 している。

10-12月期実質GDPは若干上方修正か

財務省が発表した法人企業統計によると、10-12月期の設備投資 額は前年同期比17.3%減少した。また、ソフトウエアを除く設備投資 は同18.1%減少した。ブルームバーグの調査では、設備投資の予想中 央値は同15.5%減、ソフトウエア除く同15.3%減だった。

三井住友アセットマネジメントのチーフエコノミスト、宅森昭吉氏 は、10-12月期の実質国内総生産(GDP)改定値について、「設備 投資が上方修正、在庫投資が下方修正で、1次速報値からややマイナス 幅縮小の前期比マイナス3.2%程度、年率マイナス12.2%程度か」と 予想している。1次速報は、前期比マイナス3.3%、年率マイナス

12.7%だった。

--共同取材:宋泰允 Editor:Hidenori Yamanaka, Norihiko Kosaka

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