日本株:中国の景気対策期待で続伸、建機や鉄鋼上げ-一時7500円に

午前の東京株式相場は大幅続伸。き ょうから中国で全国人民代表大会(全人代)が開幕し、景気対策による 経済浮揚期待でコマツや新日本製鉄、商船三井、三菱商事など機械や鉄 鋼、海運、商社といった中国関連株が総じて上げた。為替相場の円安進 行も好感され、東芝や日産自動車など輸出関連株の一角も高い。日経平 均株価は4営業日ぶりに、一時7500円を回復した。

三菱UFJ投信運用戦略部の石金淳シニアストラテジストは、「中 国は経済成長率を8%に保つため、いくら必要かを計算して刺激策を積 み上げていくと思う」と予想。米景気の回復に時間がかかっても、「中 国の需要が伸びれば、世界的な経済減速の緩衝材になる」と指摘した。

午前の日経平均株価終値は、前日比196円90銭(2.7%)高の 7487円86銭。TOPIXは同16.30ポイント(2.2%)高の748.34。 東証1部市場の騰落状況は、値上がり銘柄数1449、値下がり172。東 証業種別33指数はすべて上昇した。

中国関連に買い、円安も支援

午前の日経平均は、先物主導でじり高基調となり、この日の高値圏 で終えた。日本時間きょう10時ごろから中国・北京で全人代が開幕し ており、景気対策期待が高まった。大和総研投資戦略部の肖敏捷シニア エコノミストによると、足元の中国経済について「4兆元の景気対策に よるインフラ整備による効果が少し表れている。建設機械や素材全般な どの中国需要に対するポジティブインパクトは疑う必要がない」と話す。

中国の温家宝首相は演説で、内需拡大により2009年の経済成長目 標を8%とすることをあらためて表明した。これは、国際通貨基金(I MF)による予想の6.7%成長を上回る。ただ、投資を「大幅に増加」 する方針を表明したものの、規模は明らかにしていない。

東証業種別33指数の上昇率上位には、原油需要の拡大期待を背景 に鉱業のほか、中国への物流の活発化を期待して海運指数が入った。イ ンフラ工事需要の拡大観測で建設や鉄鋼、大手商社株の上げも目立つ。

中国の景気対策期待で、前日の米株式相場が下げ止まったことで、 外国為替市場では資金の逃避先としての円需要が後退した。午前の東京 市場では、ドル・円相場が1ドル=99円台前半で推移。前日の東京株 式市場の取引終了時点(同98円39銭)から円安水準となっている。 1月下旬に付けたことしの最高値は同87円13銭であり、輸出企業の 採算性の改善期待が高まりやすい。

東海東京証券の鈴木誠一マーケットアナリストは、「日本株は中国 の景気対策と日本政府の株価対策期待のみで上昇している。中国は米国 と違い、資金に余裕がある。米国の資金はいつ尽きるかという警戒感が あるが、中国には貯蓄がある」と見ていた。

新光証やWNIウェが高い

個別では、みずほ証券と合併契約書を締結した新光証券が大幅高。 太陽光発電に参入する三菱商事、遊休不動産の売却で今期決算で特別利 益を計上する日立造船、来上半期の世界生産台数が今下半期比10%程 度増える見通しの日産自動車が上昇した。

また、5日付の日本経済新聞朝刊で09年5月期の9カ月累計(08 年6月-09年2月)の連結経常利益が前年同期比45%増と報じられた ウェザーニューズが急伸。09年2月期の連結営業利益が前の期比5% 増になったもよう、と5日付の日経新聞朝刊で報道されたサークスKサ ンクスも3日続伸。

半面、東証1部の売買代金上位ではキヤノンやオリックス、NTT、 ソフトバンクなどが安かった。

--共同取材:長谷川 敏郎 --Editor:Shintaro Inkyo

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