【個別銘柄】中国関連、宇宙開発、新光証、キヤノン、日産化、日電波

5日の日本株市場における材料銘柄 の終値は以下の通り。

中国関連株:景気対策により中国経済が改善傾向にある上、全人代 開催中の追加対策観測も広がり、鉱業、海運、機械、卸売などが上昇。 大和総研エコノミストの肖敏捷氏は、「建設機械や素材全般などの中国 需要に対するポジティブインパクトは疑う必要がない」と指摘、中国の 1-3月期のGDP成長率を6.5-7%、4-6月期を7%と予測する。 コマツ(6301)が3.8%高の1075円、商船三井(9104)が7%高の 502円、新日本製鉄(5401)が1.6%高の259円。午後、香港ハンセ ン指数がマイナスで推移し、日本の関連銘柄も上げ幅を縮めた。

三菱商事(8058):3%高の1162円。中国関連銘柄とみられ、中 国の景気刺激策拡充などが期待されている。また、アクシオナ(スペイ ン・マドリード市)と組んで太陽光発電事業に参入することも支援材料 になった。

宇宙開発関連:三菱重工業(7011)が6.3%高の289円、IHI (7013)が7%高の92円、川崎重工業(7012)が5.8%高の182円。 日経テレコンは5日、政府が将来の宇宙政策を定める「宇宙基本計画」 に、有人の月探査計画を盛り込む方針を固めた、と報道した。2020年 ごろをめどに無人探査を実施するという。

電機:東証電気機器指数は1.4%高の883.92で終了、TOPIX の上昇寄与度で33業種中2位となった。東京外国為替市場でドル・円 相場が1ドル=99円台で推移、円高による海外収益の目減り懸念が後 退した。パナソニック(6752)が1.5%高の1118円、富士通(6702) が5.2%高の344円、ファナック(6954)が3.5%高の6440円。

新光証券(8606):4.4%高の167円。出来高は前日比72%増の 491万株となった。2度にわたって合併計画を延期していたみずほ証券 (みずほフィナンシャルグループ)と4日付で合併契約を締結、5月7 日付で経営統合することを発表し、不透明感が後退した。合併比率はみ ずほ証1株に対し、新光証が122株。みずほFG(8411)も2.8%高 の185円。

日産化学工業(4021):7.2%高の700円。一時717円まで買わ れ約半月ぶりの高値水準に戻した。帝人ファーマと共同開発中の心房細 動抑制薬「NTC-801」や同バックアップ化合物の世界的な独占的 開発・販売権を米医薬品大手ブリストル・マイヤーズスクイブに供与し た。契約一時金は4000万ドル(約40億円)。開発の進展に伴ってマ イルストーン収入を得る。

野村ホールディングス(8604):0.9%安の426円。新株の発行価 格を417円に決定した。需要に応じた追加分も含め発行株式数は計画 上限となり、国内で3億9500万株、海外で3億5500万株を募集・売 り出す。5日から2日間募集し、払込期日は11日。市場から計3128 億円を調達する。「新株の売り出し価格の決定で、希薄化リスクは後退 しよう」(ゴールドマン・サックス証券の山中威人アナリスト、5日付 投資家向けメモ)との指摘があり、一時3.5%高の場面もあった。

キヤノン(7751):3.9%安の2235円。売買代金は前日比2.5倍 の420億円で東証1部の2位。円安傾向を好感して電機や輸送用機器 株が上昇する中、同社株は午後マイナス圏で推移、結局この日の安値で 取引を終えた。プリンターの販売調整が長期化するとの懸念が強い。

日産自動車(7201):6.1%高の330円。来上半期(2009年4- 9月期)の世界生産台数は今下半期(08年10月-09年3月期)に比 べ10%程度増える見通し。同社広報・CSR部の浜口貞行氏がブルー ムバーグニュースなどの取材に4日応じた。これを基に同社の生産計画 から生産台数を試算すると、130万台程度に回復することになる。

CSKホールディングス(9737):21%高の152円と急反発し、 東証1部の上昇率で2位。一時は29%高まで買われ、1982年の株式上 場以来、最大の上げを記録した。過去1週間で42%株価は下げていた。

光通信(9435):2.1%高の1729円。一時1786円と08年11月 6日以来、約4カ月ぶりの高値水準に戻した。出資先のSFCG (8597)が破たんした影響で、計168億円の投資有価証券売却損が発 生すると4日に発表したが、SFCG破たん直後の2月23日に急落し ていたため、材料は織り込み済みと判断された。25日の取引時間中の 安値1430円から、この日の高値1786円まで25%上昇。

サークルKサンクス(3337):2.9%高の1551円。購入した食材 を自宅で食べる「中食」需要が高まっており、同社が新たに開発した中 食関連の新ブランド商品にも好影響が及んでいる。前期(2009年2月 期)の連結営業利益が一転して増益になったとの見方が広がり、買いが 優勢となった。5日付の日本経済新聞朝刊によると、同社の09年2月 期の連結営業利益は前の期比5%増の220億円前後。

ウェザーニューズ(4825):6.4%高の1102円。5日付の日経新 聞朝刊が、「同社の08年6月―09年2月期の連結経常利益は前年同期 比45%増の15億円前後」と報道したことが好感された。外資系ファン ドによる保有株式の買い増し事実も分かり、再評価の動きが活発化した。

ハイデイ日高(7611):3%の989円。定番商品のラーメンが好 調な上、期間限定商品やアルコール類も伸び、月次売上高は好調に推移 している。5日付の日経新聞朝刊によると、同社の09年2月期の単独 営業利益は前の期比7%増の19億円弱となる見込み。会社計画は17 億8000万円だった。

東京電力(9501):1.1%高の2675円。同日午前8時57分ごろ、 定期検査中の柏崎刈羽原発1号機の建屋エリア地下5階(管理区域)の 原子炉隔離時冷却系ポンプ室で、発煙が確認されたと発表。朝方は小安 い場面もあった。ただ、会社側が「外部への放射能の影響はない」(報 道資料)と強調、午前10時36分には鎮火し、日経平均先物の上昇に 連れて同社株も高くなった

マネックスグループ(8698):1.8%高の2万4840円。口座開設数 の増加傾向が継続、2月末の口座数は前月比0.5%増の90万1539件 となった。ただ、預かり資産は同2.3%減の1兆3452億円に漸減。

日本電波工業(6779):9.9%高の1417円。一時1470円と08年 10月15日以来、約4カ月半ぶりの高値水準に戻した。ゴールドマン・ サックス証券は同社が進める固定費削減策を評価、「想定以上に早く黒 字化する可能性が高まった」(渡辺崇アナリスト)として、目標株価を 従来の1100円から1250円に引き上げた。

良品計画(7453):7.6%高の3540円。JPモルガン証券は、同 社株は厳しい業況をすでに織り込んだ水準にあると判断、投資判断を 「ニュートラル」から「オーバウエート」に引き上げた。アジア事業に ついて中期的な成長ドライバーとして期待が大きいと見ていた。

ヤマダ電機(9831):1.4%高の3580円。UBS証券は4日付で 同社株の投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。目標株価は 5000円。山手剛人アナリストは、「株価はかなり悪い状況を想定して いるのに対し、会社側は設備投資や在庫の削減方針を示すなど問題は解 決に向かい始めている」と指摘した。

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