幸楽苑株が下落、客数減で2月の既存店売上高は4%減-改革は道半ば

北関東や首都圏でラーメン店372店 をチェーン展開する幸楽苑の株価が小安い。来店客数の低迷が続き、2 月の既存店売上高は前年同月比4.2%減となった。11カ月間累計で3.8% 減と、会社側の事前の想定を下回っているため、売りが先行した。

幸楽苑が4日の取引終了後に公表した月次売上高情報によると、既 存店345店の来店客数は同5.8%減となった。前年がうるう年で1日多 かったことを考慮すると、実質では3%程度のマイナス。「12月や1月 の同7%減からみれば、若干ではあるが改善した」(同社経営企画室の 湯山憲明氏)。

湯山氏は客数の減少幅が縮小したことについて、「調理レベル向上 を目指して続けてきたトレーニングの成果」と説明、顧客の信頼を回復 するために基本の再徹底を続けて行くという。

同社は2003年から06年にかけての大量出店で店舗運営効率が低下、 急速に業況が悪化した。この事態をみて、実質創業者の新井田傳会長が 06年10月に代表取締役社長を兼務、経営の最前線に復帰した。新井田 氏は自ら幸楽苑のラーメンを食べ、「こんなにまずいものをお客様に出 していたのか」と驚き、調理マニュアルを平易に書き換えて、マニュア ルの再教育と徹底を進めている。

外食産業をカバーするいちよし証券経済研究所の鮫島誠一郎アナリ ストは、「店舗オペレーション力の向上や不採算店の整理・統合を図っ ている最中で、ファンダメンタルズ(企業業績の基礎的諸条件)分析上 はまだ買える状況でない」とし、同社株の投資判断を見送っている。

ただ株価が08年10月10日に付けた981円を直近安値に戻している のは、「売り圧力が小さいうえ、株主優待券の取得などを目的とした個 人の小口買いが入っている」(鮫島氏)ことが背景とみていた。

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