債券相場は下落、米債安・株高で売り先行-10年は一時1.31%に上昇

債券相場は下落(利回りは上昇)。 前日の米国債相場が続落したことや、株式市場で日経平均株価が続伸し て始まったことを受けて、売りが先行した。新発10年債利回りは一時

1.31%とおよそ1カ月ぶりの水準まで上昇した。

東京先物市場で中心限月3月物は、前日比48銭安の138円51銭 で取引を開始した。138円50銭を付けた後は下げ幅を縮め、138円76 銭にやや戻した。その後は138円70銭付近で推移している。3月物の 午前9時37分時点で売買高は7576億円程度。

ドイツ証券チーフ金利ストラテジストの山下周氏は、円債相場は、 米国市場で株高・債券安となった流れを受け、売りが先行し、その後は 底堅く推移すると予想していた。「景況感悪化と、投資家のリスク許容 度低下や財政リスクとの綱引きの構図に大きな変化はない」という。

現物債市場で、新発10年物の299回債利回りは、前日比1ベー シスポイント(bp)高の1.31%で取引を開始した。新発10年債利回 りで2月10日以来の高い水準。その後は1.305%で推移している。

日経平均株価は続伸。前日比45円6銭高の7336円2銭で取引を 開始した。

財務省が5日発表した法人企業統計によると、10-12月期の設備 投資額は前年同期比17.3%減少した。また、ソフトウエアを除く設備 投資は同18.1%減少した。ブルームバーグの調査では、設備投資の予 想中央値は同15.5%減、ソフトウエア除く同15.3%減だった。JPモ ルガン証券シニア債券ストラテジストの徳勝礼子氏は「悪い数字だった が、予想していたので意外感はない」という。

きょう30年債入札、順調な結果を予想

財務省はこの日、30年利付国債価格競争入札を実施する。前回入 札の表面利率(クーポン)2.4%の29回債と銘柄統合されるリオープ ン。発行予定額は、前回債比1000億円減の5000億円程度。

市場では、「米国市場で利回り曲線が傾斜化して売られたので厳し い面もあるが、絶対金利水準を重視する投資家が多いため、入札自体は 良いのではないか」(徳勝氏)との声が聞かれた。

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